「東が上って聞くけど、実際どれくらい差があるの?」
力士たちの順位を示す一覧表には、厳密な格付けや東西の配置、さらには序列の考え方がピラミッド型で反映されています。
今回の記事では『相撲番付の順番ピラミッドの仕組みは?東西の意味・どっちが上か徹底調査!』をお届けします。
土俵に上がる力士の立ち位置や格を示す一覧は、ランク付けではなく、伝統や格式、験(げん)担ぎの要素も詰まった奥深い存在です。
相撲番付の順番ピラミッドの仕組みや東西の意味・どっちが上かについてもお伝えします。
相撲番付の順番ピラミッドの仕組みは?


番付は、力士の地位や実力を示す重要なシステムであり、ピラミッド構造で視覚的に表現されています。
相撲番付ピラミッドの構造
- 横綱(相撲界の頂点、伝説の存在)
- 大関(一歩手前、重圧と栄光の狭間)
- 関脇(挑戦者、激戦のフロントライン)
- 小結(風格漂う実力派の壁)
- 前頭(実力と気概の戦士たち)
- 十両(夢への挑戦が始まる場所)
- 幕下(熱き下克上の舞台)
- 三段目(土俵での生き残りを賭けて)
- 序二段(夢を抱く新人たち)
- 序の口(ここから伝説が始まる)
ピラミッドの一番上には横綱が君臨し、その下に大関、関脇、小結、前頭と続いています。
階級は、力士の実力や成績で決まるため、勝ち星を積み重ねると昇進でき、負けが続くと階級が下がります。
昇進と降格の仕組み
力士の番付は、年6回行われる本場所の成績で決まります。
1場所は15日間で、勝ち越し(勝ち数が負け数より多い)をすると、次の場所で番付が上がるチャンスがあります。
十両以上の力士は8勝以上、幕下以下の力士は4勝以上で勝ち越しとなります。
負け越しになると番付が下がる可能性が出てきます。
番付の発表と重要性
番付は、本場所の約2週間前に発表されます。
力士の現在の地位や新たに昇進した力士が注目され、相撲ファンにとっては見逃せない大切なイベントです。
「新横綱」や「新大関」「三役」の誕生は大きな話題で毎回盛り上がります。
相撲の東西の意味・どっちが上か徹底調査!


力士は「東」と「西」に分けられますが、ここでは「右」「左」で説明していきます。
左右に分けられる歴史的背景
力士の名前が番付表に並ぶ際、左右どちらに位置するかには、実は明確な意味があります。
表面上は単なる配置に見えても、背景には長い歴史と伝統が息づいているのです。
左右の割り振りは、江戸時代の取組に由来しています。
当時は、出場者を二つの陣営に分け、それぞれが代表を立て勝負を行う、“軍対抗戦”の形が採られていました。
この対戦形式が広まるにつれて、番付にも左右の分け方が取り入れられ、どちら側に力士の名前が載るかが、その地位や評価を表す目安として使われるようになりました。
過去の伝統が、今も相撲の世界で受け継がれています。
なぜ「東」が上とされるのか?
撲の番付で同じ地位の力士が複数いる場合、名前が左側にある「東」のほうが、右側の「西」より上位と扱われるのが一般的です。
この序列は、日本の伝統的な価値観や古い考え方に深く根ざしています。
天皇が玉座につく際は、左側が右側より格上とされ、政治や儀式の場でも重要な意味を持っていました。
太陽が昇る東は「始まり」や「再生」の象徴で、縁起の良い方角として、東の空から始まることに、人々は特別な意義を感じていました。
「東」が上位とされるのは、単なる慣例を超えた、日本文化の根底にある価値観の表れになっています。
番付における東西の配置と扱い
士の番付は、直近の成績や実力によって決まります。
ただし、同じ階級に力士が並ぶ場合は、「東」に記された方がより高く評価されます。
横綱が二人いる場合「東横綱」として掲載された力士のほうが「西横綱」よりも格式が高いと見なされます。
番付表では「東一枚目」「西一枚目」の表記がされ、東が先に記されることで、優先順位が表現されます。
2025年7月場所では、豊昇龍が「東横綱」として掲載され、新横綱の大の里は「西横綱」に位置付けられます。
現代でも続く「東が上」の伝統
現在の大相撲では、力士の出身地や所属する部屋に関係なく、すべては個々の実力で番付が決まります。
「東」と「西」の振り分けという伝統は今も厳然と残っており、力士の格付けを示す重要な要素の一つ。
同じ番付であっても東側に名前が載っているだけでわずかに上と評価されるという伝統は、現代の相撲界にも受け継がれています。
相撲番付の人数や上がり方は?


相撲の番付は、力士の地位や実力を示す重要なシステムであり、各階級には定員が設けられています。
相撲の階級と人数
階級名 | 人数・定員 | 説明 |
---|---|---|
幕内 | 42名 | 相撲界の最上位。注目される力士が所属。 |
十両 | 28名 | 幕内昇進を目指す重要な階級。プロとして給料支給される。 |
幕下 | 約120名 (変動あり) | 十両昇進を目指す力士が多く在籍。 |
三段目 | 約200名 (変動あり) | 技術を磨きながら昇進を目指す段階。 |
序二段 | 定員なし (変動あり) | スタート地点。 |
序の口 | 定員なし | キャリアの初期段階。 |
昇進の流れ
- 入門:力士は通常16歳で相撲部屋に入門し、一番下の階級「序の口」からスタートします。
- 成績に応じた昇進
勝ち越し成績で次の場所の番付が決まります。勝ち越しを続けることで、少しずつ上の階級へ昇進。 - 特別な昇進
横綱になるためには、2場所連続の優勝か、それに準じる成績が必要。横綱は昇進後、基本的に降格はなく、成績不振が続くと引退を求められることも。
相撲番付表は運気関連する意味合い込められている?


相撲番付表がどのように運気に影響を与えるのかを解説します。
番付表の縁起物の役割
番付表は、昔から縁起物として家に飾って、家族の安全や商売の繁盛を願っています。
相撲が神事であることから魔除けや厄除けの力があるとされ、悪い気を払い良い運気を呼び込むと信じられています。
さらに、力士の手形や印が入った番付表は特別なパワーを持ち、運気アップのアイテムとしても人気です。
相撲と神話の関係
日本の伝統的な神事で、番付表も霊的影響が大きいです。
大国主大神が邪悪なものを退治した神話があり、伝説が相撲の四股を踏む動作につながっています。
相撲や番付表には邪気を祓う力があると言われます。
番付表には力士の名前や地位が記されており、蒙御免(ごめんこうむる)と言葉が目立ちます。
これは相撲興行の正式な許可を示す伝統的な表現で、
「千穐万歳大々叶」という文言もあり「千秋楽まで多くのお客さまが訪れますように」の願いが込められています。
まとめ

今回の記事では『相撲番付の順番ピラミッドの仕組みは?東西の意味・どっちが上か徹底調査!』をお届けしました。
相撲番付のピラミッドは、力士の成績と実力によって厳格に決まる伝統的なシステムです。
そして、同じ地位の力士では東が西より上位とされる背景には、古くからの歴史や文化が息づいています。
歴史や文化、力士一人ひとりの物語が詰まった番付は、相撲観戦をより一層味わい深いものにしてくれます。
これからも伝統と熱意が息づく番付の背景を感じながら、力士たちの熱い戦いを応援していきたいですね。
相撲番付の順番ピラミッドの仕組みと東西の意味・どっちが上なのかをお伝えしました。
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