1976年に放送された懐かしい作品で、荒廃したホテルの再建に挑む人々の奮闘と絆を描いたドラマが、2025年11月12日(水)の午前7時から地上波BS-TBSで再放送されます。
今回の記事では『高原へいらっしゃい田宮二郎ドラマ再放送あらすじ結末は?相関図やキャスト一覧まとめ!』をお届けします。
当時の作品は、重厚で丁寧な演出によって、ホテル再建に奮闘する人々の葛藤や成長がじっくり描かれ、深い人間ドラマとして多くの視聴者の心に残りました。
1976年の高原へいらっしゃい田宮二郎ドラマ再放送あらすじ結末と相関図やキャスト一覧まとめをお伝えします。

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高原へいらっしゃい田宮二郎ドラマ再放送あらすじ結末は?
山田太一さんと言えば、自分の中では絶対『高原へいらっしゃい』(田宮二郎版)なのだ。 pic.twitter.com/4S4EZchu2B
— Brighton69 (@brighton69s) December 1, 2023
第1話あらすじ
第1話では、かつて名門ホテルの支配人として名を馳せた面川(田宮二郎)が、6年前富裕層向けに建築されたホテル経営難の八ヶ岳高原ホテルの再建を任されます。
かつての栄光から転落し、再起を懸ける彼に与えられたのは資金300万とわずかな時間。
何もないところからのスタートで給与は3万円。
面川は経理を担当する大貫(前田吟)をはじめ、ボーイの高村(潮哲也)、ウェイトレスの鳥居ミツ(池波志乃)、雑役係の有馬(北林谷栄)など、10名の個性豊かなスタッフで準備を進めます。
ミツや高村は再建に消極的で、不信感を抱いていましたが、それぞれの事情を抱えながらも、面川の熱意に触れるうちに次第に心を開き、協力していくことになります。
再出発への希望と不安が交錯する中、ホテル再建の第一歩が始まるエピソードです。
第2話あらすじ
ホテルのプレオープンに向けて清掃に励んでいた彼らは、作業中に10匹ものネズミに遭遇しますが、七郎(尾藤イサオ)が得意げに片付けを済ませます。
ホテルの準備が2日目に入る頃には、面川の方針と集められた職員たちの間に不穏な空気が流れ始めます。
ミツ(池波志乃)は、ネズミの件で騒いだ冬子(由美かおる)に嫉妬して不貞腐れますが、面川は励まして彼女のやる気を引き出します。
ある日、2日間食事をとっていないミツを心配した亥太郎(徳川龍峰)が作業中の彼女に現れ、警戒しながら「食べるわ」と食事を受け取ります。
徹夫は、経理面でも無駄の多い面川に不満を募らせ、「本気で再建する気があるのか!」と詰め寄りますが、面川はすべて順調だと答えます。
面川は、過去に酒に溺れて家庭が崩壊する苦い経験を持ち、気丈に振る舞いながらもがいていたのでした。
新たな人物の登場とチーム内の不協和音を通して、再建への道のりが平坦ではないエピソードです。
第3話あらすじ
面川は、義父・専造(岡田英次)から、祐子(三田佳子)とやり直す条件として、禁酒とホテル再建資金300万円を求められていたことを思い返します。
大貫(前田吟)は、無断外泊したコック長・高間麟二郎(益田喜頓)が40万円の食器を購入して身元のはっきりしない業者・村田(常田富士男)に仕入れを任せます。
面川は経理を担当する大貫(前田吟)から不正を指摘され、ホテルの運営資金が危うくなる事態に頭を抱えます。
やがて、高間は泥酔した状態で早朝に戻り、信用を失うどころかスタッフの士気まで下げてしまいます。
亥太郎(徳川龍峰)は、酔い潰れたコック長の顔に水をかけ、オムライスを作って腕前を見せてほしいと懇願します。
彼は、良い料理は皿から違い再建中のホテルの食器では腕を発揮できないと述べた上でオムライスを作り、有馬フク江(北林谷栄)に味見をさせますが「まずい」と言われます。
理想だけではホテルは成り立たない現実と、面川がリーダーの覚悟を固めていくエピソードです。
第4話あらすじ
オープンを数日後に控えたある日、スタッフは高間麟二郎(益田喜頓)からワインの注ぎ方を学び、面川(田宮二郎)は当日に向けてフロント対応の準備を進めていました。
練習では説明の仕方や配置、言葉選びをめぐって意見がぶつかりますが、面川はスタッフの士気が下がらないよう気を配ります。
迎えた当日の朝、高間が「食事のメニューを1種類に絞りたい」と提案し、話を聞いた大貫徹夫(前田吟)は突然の変更に憤慨して問い詰めます。
しかし、高間は朝食付き7000円よりも、質の高い1万円のフルコース1本で勝負した方がお客様に満足していただけると考えており、面川はその案を高く評価します。
やがて最初の宿泊客となる男性3人組が到着しますが、彼らは食堂で麻雀をしながら文句を言い続け、宿泊費にもクレームをつけて騒ぎ立てます。
面川は事態を収めようと無料でフルコースを提供する姿勢を示しますが、客は別の旅館へ移ると言い出します。
そこで高間が「せっかく準備したフルコースだから食べてほしい」と説得し、一時的に落ち着きを取り戻しますが、杉山七郎(尾藤イサオ)が思わず手を挙げてしまったことで館内は再び混乱に陥ります。
理想と現実が交錯する中、記念すべきオープン初日は思いがけない騒動で台無しになるエピソードです。
第5話あらすじ
横暴な来客の対応に悩み、退職を願い出た杉山(尾藤イサオ)とフク江(北林谷栄)でしたが、面川(田宮次郎)は自身も似た失敗で職を失った過去を語り、2人を温かく励まして思いとどまらせます。
杉山はバーテンダーの亥太郎(徳川龍峰)に酒の扱いを教わりながら、コップ磨きから一つずつ覚えていきます。
一方、団体客の受け入れを巡り、面川はスタッフが育つまでは少人数での営業が安全だと考えますが、収益を優先したい大貫(前田吟)とは意見が食い違います。
さらに、大貫が社長へ面川の様子を逐一報告していたことが明らかになり、家庭事情まで知られた件に複雑な心境です。
面川は営業に奔走し、編集会社に冷たく断られながらも、かつて接客した作家を頼って紹介状を手に入れ、挑戦します。
しかし編集長には相手にされず、営業マン(西田敏行)から別の週刊誌を当たるよう助言を受けます。
やがて面川の努力が実り、ホテルに週刊誌の取材が入る知らせが届き、スタッフ全員が喜びに沸きます。
ようやく面川の苦労が実を結び始めたエピソードです。
第6話あらすじ
面川(田宮二郎)は週刊誌取材に向けて方針を変えたいとスタッフに持ちかけ、従業員を常連客に見せて繁盛しているよう装う小細工を提案します。
そこへ女性週刊誌記者の柳田(杉浦直樹)が到着し、ホテルの内部事情を探りますが、面川はガラ空きの現状を隠すため架空の来客を伝えます
さらに柳田が冬子(由美かおる)を気に入りルームサービスを頼んだことでスタッフが警戒し、冬子は柳田から宿泊客の情報を金で探るよう求めますが断って部屋を去ります。
やがて面川は柳田をフルコースに誘い、七郎(尾藤イサオ)やフク江(北林谷栄)とミツ(池波志乃)が客を装う食堂へ向かいますが、柳田が積極的に話しかけるため現場は困惑します。
部屋のトラブル対処で従業員が客を演じていた事実が露呈し、面川は真実を明かしますが、記事にはならないと告げられます。
翌日、柳田がフリー記者で面川を利用する計画と判明し、怒りをこらえる面川に代わり徹夫(前田吟)が彼を殴ります。
嘘で固めた小細工の演出は嘘で固めたお客を引き寄せたエピソードです。
第7話あらすじ
柳田(杉浦直樹)が客を送ると言い残してから四日が過ぎ、気配のない状況にスタッフの胸中には焦りが募ります。
面川(田宮二郎)は空気を変えようと営業に出向きますが、戻ってきた亥太郎(徳川龍峰)から十名の団体客が向かっていると聞かされ、館内は一気に慌ただしくなります。
団体は海外旅行を控えた地域住民で、柳田の紹介を受けて予行練習のために宿泊先を探していたことが分かります。
徹夫(前田吟)は不安を抱える一行のために食堂でテーブルマナーを優しく指南します。
音を立てずに食べること、スプーンの扱い、姿勢の整え方など、丁寧に教えながら場を和ませ、帰館した面川も来客を喜び、食事の席に加わりながら交流を深めます。
さらに二組の夫婦が宿泊を希望しますが余裕がありません。
ミツ(池波志乃)は断ろうとしますが、面川は部屋を整えるよう指示し、6年前の新婚旅行以来のリピート客を温かく迎えます。
壁にシミのある部屋は料金を下げて案内し、団体と夫婦の満足度の両立を図ります。
しかし夜が更けると団体客が酒に酔って騒ぎ始め、夫婦客への迷惑が懸念されます。
フク江(北林谷栄)は七郎(尾藤イサオ)に夫婦をドライブへ誘うよう提案し、静かな時間を守ろうと努めます。
翌朝、団体客も夫婦客も予想以上の満足を口にし、チップまで渡して帰っていきます。
面川はスタッフ一人一人に労いと給与を手渡し、努力が少しずつ形になってきたことを実感します。
ホテル再生の手応えがようやく芽生えるエピソードです。
第8話あらすじ
冬子(由美かおる)と談笑している姿に、責任者として気持ちが緩んでいると面川(田宮二郎)は、フロントを空けていた大貫(前田吟)を厳しく注意します。
張り詰めた空気の中、新婚旅行の夫婦が到着しますが、妻の感情的な言動や度重なる要望がスタッフの動きを乱し、夫婦間にも険悪な気配が漂いはじめます。
面川をはじめスタッフが距離を置きたくなる状況の中、大貫は接客の甘さが相手に過度な期待を抱かせたのではないかと面川と言い合いになります。
麟二郎(益田喜頓)は大貫の話しぶりが面川に似てきたことを指摘し、夫婦の問題に深入りしないよう助言します。
夫は麟二郎に胸中を語ることで少しずつ気持ちを整理していきます。
さらにフク江(北林谷栄)が嫁と口論になり帰れないと泣きつき、面川や大貫は事情を聞き入れて迎え入れます。
やがて大貫は、離婚を望む面川の妻・祐子(三田佳子)と会い、彼が再建のため別人になり努力していると伝えて、もう一年だけ見守ってほしいと訴えます。
家族や夫婦それぞれの葛藤が重なり、面川と大貫があらためて仕事との向き合い方を考えるエピソードです。
第9話あらすじ
高間(益田喜頓)のもとへ、かつて心を通わせた女性客(山岡久乃)が姿を見せます。
いまはシンガポールの名店で働く彼女は、高間の腕を忘れられず、新しく開店するレストランで料理長として助けて欲しいと静かに頼みに来たのです。
翌朝、面川(田宮二郎)は彼女の会話の内容や連泊に不審を抱き、周囲でも偵察ではないかと噂が広がります。
彼女は調理場を見学し、助手の亥太郎(徳川龍峰)にも説得を依頼しますが、高原ホテルを裏切ることはできないときっぱり断ります。
面川は女性客の件で高間を探るものの彼はとぼけ続け、亥太郎は面川に二人の過去を明かし、自分が料理長の務めを果たせいかと面川を困惑させます。
そんな中、徹夫(前田吟)が出張から戻り、面川の元妻と交わした話の重さを胸に、夏までにホテルを成功させたいと高間へ決意を伝えます。
やがて引き抜きの噂は全員の知るところとなりますが、高間は動じることなく辞める意思はないと明かします。
女性客はオープニングの10日間だけでもと相談しますが、高間は戻れなくなる恐れや年齢的な負担を理由に断ります。
翌日、面川はスタッフを集め、高間の技術を外にも示すべきだと背中を押し、その間の料理長は亥太郎が務める方向で一致します。
高間が一時的に離れることを皆が受け止める中、高間は10日後には必ず戻ると伝え、仲間に見送られてホテルを離れるエピソードです。
第10話あらすじ
亥太郎(徳川龍峰)が調理長となった朝、七時半を過ぎても朝食が整わず、徹夫(前田吟)は運営に支障が出るのではと面川(田宮二郎)に不安を漏らしますが、彼は慌てる様子もなく受け止めます。
開業から日が経っても客数は伸びず、八ヶ岳高原ホテルは再び厳しい経営状況に陥り、面川は営業努力だけでは限界があると悟り、新しい試みを探し始めます。
士気が落ちるなか、フク江(北林谷栄)が友人への声かけを提案しますが、皆それぞれに事情があり難しい状況です。
史朗(古今亭八朝)や冬子(由美かおる)もかつての縁を頼ろうとしますが、思うようにはいきません。
徹夫は電話代に気を配りながら、スタッフに刺激を受け営業方法を見直し、翌日、面川と遠方まで営業に向かいます。
その間に四人客が昼食を求めて訪れ、少人数のスタッフはてんやわんやになります。
冬子は気遣いでビールを提供しますが調理は遅れ、客は帰ろうと苛立ちますが、最終的には食事にこぎつけ、靖雄(潮哲也)は赤字分をスタッフで補填します。
前向きに働いていたフク江が突然退職を申し出て、雰囲気が一転するエピソードです。
第11話あらすじ
雑役係としてホテルを支えてきたフク江(北林谷栄)が、東京で入院中の夫を看病を理由に退職願を提出します。
面川(田宮二郎)をはじめスタッフは事情を理解し、見舞金や品々を手渡して静かに送り出しますが、団体客への影響を考え、フク江は日程をずらして去っていきます。
一方、徹夫(前田吟)はどこか作為を感じ、調理長と同じように戻らないのではと疑念を抱きます。
そんな中、日出男(常田富士男)が確認に訪れ、フク江が実は四国で働くために退職したと明かされ皆は驚きます。
夫の入院も事実ではなく、金銭的な困窮からの決断だったことが分かり、徹夫の直感は的中していました。
面川と徹夫は、給与も満足に払えない環境で人材を守る難しさに直面し、24名を迎えるのは難しいと判断します。
そんな中、亥太郎(徳川龍峰)は一人で24名のフルコースを作る自信がないと漏らします。
1品料理に変更すれば対応の提案に徹夫は反対し、妥協でもフルコースをと頼みますが、亥太郎は応じません。
徹夫は苛立ちから心ない言葉を投げてしまい、亥太郎は酒に逃げてしまいます。
翌日、二日酔いのまま戻った亥太郎に徹夫の謝罪で関係が修復され、改めてフルコースに挑む決意を示します。
ところが今度はボイラーの故障が発覚し、新たな問題が立ちはだかるエピソードです。
第12話あらすじ
ボイラーの故障で団体客を受け入れられなくなったホテルは、修理費も重なり、わずか300万円の資金では従業員の給料すら支払えない深刻な状況に追い込まれます。
徹夫(前田吟)は東京の社長に事情を話し、資金援助を頼むよう面川(田宮二郎)に勧めますが、大場(岡田英次)から聞かされていた最初の条件と食い違うため、面川は決断できずにいました。
10日が過ぎ、無給の不安に耐えきれない靖雄(潮哲也)たちは面川に詰め寄りますが、もう少し信じてほしいと頼まれるだけでした。
やがて面川は早朝ひとり東京へ向かい、逃げたと誤解した従業員に徹夫は必死に真相を説明します。
資金調達のため再びに大場に100万円の援助を願いますが、過去の判断が影響し断られてしまいます。
さらに祐子(三田佳子)のもとを訪ねますが、弱さを見抜かれ行き場を失い、最後は酒に逃げ込んでしまいます。
追い詰められた面川の脆さが運命を揺らしていくエピソードです。
第13話あらすじ
深夜になっても待ち続けていたスタッフたちは、泥酔して弱音を吐く面川(田宮二郎)の姿に言葉を失い、それまで支配人をかばい続けてきた徹夫(前田吟)さえ深い失望を隠せなくなります。
翌朝、スタッフ全員から一斉に辞意を告げられ、徹夫は副支配人として必死に引き止めますが、努力も虚しく、積み上げてきた日々は一瞬で崩れ去りました。
自信を失った面川は、人生を誤った自分に打ちひしがれ、懸命に励ます徹夫の声にも心を閉ざします。
そんな中、亥太郎(徳川龍峰)は料理長の高間 麟二郎(益田喜頓)が戻るまでホテルに残ると申し出て、徹夫は感情をむき出しにして仲間を引き留め続けます。
面川は正装で皆の前に立ち、深く頭を下げてもう一度だけ機会が欲しいと訴えますが、3人の男性スタッフは去り、残った5人と再出発を進める中で、面川は感謝を伝えます。
人手不足に悩む様子を気にかけた村田 日出男(常田富士男)は、仕入れの合間に顔を出して、正式に働く流れとなりました。
徹夫は営業を口実に大場(岡田英次)を訪ね、金を貸さなかった真意を聞きますが、安易に頼る前に自力で道を探すよう伝えられます。
そんな折、二週間ぶりに調理場の高間が戻り、閉ざされかけたホテルに再び小さな希望が灯るエピソードです。
第14話あらすじ
高間(益田喜頓)が戻って四日、面川(田宮二郎)は神戸の友人宅へ戻らなくてもよいのかと気遣いますが、高間は高原ホテルのほうが自分の性に合っていると答えます。
ある日、画家の原田(大滝秀治)と弟子の野沢(平泉成)が、子供の騒ぎで制作できないと泊まりに来ます。
細かな食事の要望を伝えようとする野沢より先に高間がすべてを心得て、原田の好みを完璧に把握していることに、周囲は素直に驚かされます。
親子連れと画家の関係者を含む5名の宿泊で現場は騒然とし、ホテルを去った史朗(古今亭八朝)は公衆電話越しに繁盛を知ります。
早まった決断を悔やみ、職探しにあえぐ現実に沈みます。
そんな静かな滞在の中、雨で筆を持てず手持ち無沙汰になった原田はミツ(池波志乃)をモデルに望むものの、薔薇の花束を差し出したことで思惑を見抜かれ、たちまち機嫌を損ねてしまいます。※ヌードを希望していた
融通の利かぬ対応だったかと悩む面川を、徹夫(前田吟)が静かに励まし、翌日原田は非を詫びて次の予約を残します。
スタッフにとって長い二日となる忙しさが描かれる機微に満ちたエピソードです。
第15話あらすじ
フク江(北林谷栄)は夫の借金が原因で一度は職場を離れながらも、再びホテルへ戻り、何事もなかったかのように黙々と雑用に励む姿を、事情を知る面川(田宮二郎)と徹夫(前田吟)が言葉をかけることもなく静かに見守っています。
一方、靖雄(潮哲也)と史朗(古今亭八朝)と七郎(尾藤イサオ)は東京での挑戦が思うようにいかず、かつてのホテルの環境こそが自分たちの居場所だったと気づき、再び高原へ戻る決意を固めます。
三人は車で東京を後にして早朝に到着し、ホテルがまだ倒産せずに持ちこたえていたことに胸をなで下ろし、七郎の車に気づいた徹夫とスタッフは合流して朝食をともにします。
面川は途中で去ったフク江や三人を責めることなく受け入れ、翌日スタッフを集め、わずか5万円の資金でお客を呼び戻す方法を提案します。
ジープ車と高原に咲く花を生かした営業案がまとまり、面川と七郎と冬子が営業に出発していくエピソードです。
第16話あらすじ
学習塾を営む夫妻がパンフレットを見て子どもたちを一人三千円で泊めてほしいと面川(田宮二郎)に頼みに来ますが、正規料金との差に戸惑い、一度は申し出を断ります。
営業を再開して三日が経っても予約は入らず、焦りを募らせる面川と徹夫(前田吟)に、面川は一週間待っても成果が出なければ閉店も覚悟していると伝えます。
徹夫は最後の思い出作りとして低予算の客を受け入れることを提案し、面川もそれを受けて準備に励みます。
その最中、ロビーでギターに合わせ生き生きと歌うスタッフの姿を、面川は感慨深く見つめていました。
当日、週刊誌記者の柳田(杉浦直樹)も訪れますが、以前の出来事を思い出したフク江(北林谷栄)や高間(益田喜頓)は警戒を強めますが、後に記事が話題となってホテルは繁盛し、冬子(由美かおる)は礼状を送ります。
徹夫は喜びのあまりオーナーの大場専造(岡田英次)に報告しますが油断を戒められ、さらに面川を喜ばせようと妻の祐子(三田佳子)を内緒で誘うものの断られてしまうエピソードです。
第17話あらすじ(最終回)
徹夫(前田吟)は裕子(三田佳子)がホテルへ来ない理由を問いますが、本人から直接頼まれていない以上踏み込めず、独身の徹夫には、既婚者の葛藤は分からないと距離を置かれます。
ホテルに戻った徹夫は面川(田宮二郎)に本音をぶつけますが、面川もまた裕子への思いを伝えられず、もどかしさから徹夫は感情を露わにします。
事情を察したスタッフはあえてよそよそしく接し、高間(益田喜頓)の言葉に背中を押され、面川はついに迎えに行く決意を固めます。
その頃すでに裕子は一人で高原へ向かっており、面川が東京に着いた頃にはホテルに到着していました。
裕子は予約なしでホテルに到着しますが、事情を知らないスタッフに満室を理由に断られ、行き場を失ったままロビーでひっそりと待っていました。
ロビーで突然倒れた宿泊客に対し、裕子が迷いなく駆け寄周囲に的確な指示を出しながら落ち着いて介抱する姿に、徹夫は彼女の存在に気づきます。
一方その頃、面川は東京の自宅で義父の専造に裕子への謝罪と感謝の思いを語り続け、「抱きしめたいんだ」と風呂の扉を開けた瞬間、待っていた裸の義父の姿に言葉を失い、赤面に包まれます。
高原で再会した二人は涙ながらに感謝を伝え、専造は徹夫に東京復帰を打診しますが、彼は迷わず高原に残ります。
さらに亥太郎(徳川龍峰)とミツ(池波志乃)にも淡い恋の兆しが芽生え、ホテル全体が活気と安堵に包まれるエピソードです。
高原へいらっしゃい田宮二郎ドラマ再放送キャスト一覧まとめ!
好きなドラマで5本の指に入る「高原へいらっしゃい」の再放送が始まるぞ!
— オケタニ教授/夜景おじさん®︎ (@yakei_ojisan) November 2, 2025
田宮二郎はこれが1番可愛らしい。北林谷栄さんと益田喜頓のベテラン2人も可愛げ満点。 pic.twitter.com/8sOtgKtQOC
ドラマの登場人物(相関図)
- 面川 清次(田宮二郎)→八ヶ岳高原ホテルの支配人。東京の名門ホテルでフロントマネージャーを務めた経験を持つが、失敗から暗雲が立ち込める。自らんだスタッフと共に、ホテルの再建に挑む熱血漢。
- 大貫 徹夫(前田吟)→副支配人兼経理担当。大手鉄鋼会社から面川の監視役として出向してきた堅物。最初は面川に反発するが、次第に人柄と情熱に引かれていく。
- 鳥居 ミツ(池波志乃)→ウェイトレス兼設備担当。元工場勤務のボイラーの達人で、技術力はピカイチ。容姿に自信が持てず、控えめで内向的な性格だが確かな技術と静かな努力で支える。
- 北上 冬子(由美かおる)→ホテルの顔ともいえる看板娘。美貌と優しい接客で客を魅了するが、過去の恋愛の傷が心に影を落とす。
- 高村 靖雄(潮哲也)→ホテルのボーイで長身二枚目。面川の右腕として信頼されるが、猜疑心が強く、人に心を開くのが苦手。冬子に密かな想いを寄せ、恋心と責任感の間で揺れる青年。
- 小笠原 史朗(古今亭八朝)→ボーイ兼バーテンダー。お調子者で酒の知識が豊富だが、見栄っ張りで小心者。周囲を和ませるムードメーカーでホテルに彩りを添える。
- 高間 麟二郎(益田喜頓)→コック長。熟練のシェフであり、面川の相談役。職人気質で頑固な面もあるが、料理にかける情熱は本物でホテルの味を守る大黒柱。
- 服部 亥太郎(徳川龍峰)→コック助手で高間の弟子。無愛想ながら腕は確かで、師を心から尊敬している。静かに努力を重ねる、職人魂あふれる青年。
- 杉山 七郎(尾藤イサオ)→運転手兼雑務担当。地元出身の素直で人懐っこい青年。世間知らずで不器用だが、その純真さで誰からも愛される存在。
- 有馬 フク江(北林谷栄)→雑用全般を担当する地元のおばちゃん。都会人に対して反感を持ち、人付き合いは苦手。鋭い観察力でトラブルを救う。
- 村田 日出男(常田富士男)→地元の卸売業者。外見は少々胡散臭いが、食材を見る目は確か。ホテルに必要な食材を提供し、面川の奮闘を支える。
- 大場 専造(岡田英次)→八ヶ岳高原ホテルのオーナーで面川の義父。ホテル再建を任せることで、面川の情熱とスタッフたちの成長を見守る。厳しくも温かい目でホテルを見守る存在。
- 面川 祐子(三田佳子)→面川清次の妻であり、ホテルのオーナー・専造の娘。上品で芯の強い女性。夫の夢を支える良き伴侶だったが、清次が過去の挫折から酒に溺れていく姿に心を痛める。
『高原へいらっしゃい』の基本情報
- タイトル: 高原へいらっしゃい
- 放送期間:
- 1976年版: 1976年3月25日~7月15日
- 2003年版: 2003年7月3日~9月4日
- 放送時間:
- 両作品: 毎週木曜 22:00~22:54
- 放送回数:
- 1976年版: 全17話
- 2003年版: 全10話
- 原作: 山田太一
- 脚本:
- 1976年版: 山田太一
- 2003年版: 前川洋一
- 再放送:
2025年11月12日(水)よりBS-TBSで平日の朝7時から放送。 - 作品概要:
老朽化した高原のホテルを舞台に、支配人の面川と仲間たちが再建に挑む姿が描かれ、挫折や葛藤を乗り越えながら、人と人との絆や信頼、再出発のドラマ展開になっている。
まとめ
八ヶ岳高原ヒュッテ
— mk hy (@mkhy08584187) October 23, 2025
1976年だったかに田宮二郎主演の
テレビドラマ「高原へいらっしゃい」の舞台になった建物
かつては尾張徳川家の所有で都内
から移築したらしい
今はレストラン等が季節営業みたい。 pic.twitter.com/naAqCjhqer
今回の記事では『高原へいらっしゃい田宮二郎ドラマ再放送あらすじ結末は?相関図やキャスト一覧まとめ!』をお届けしました。
1976年に放送されたオリジナル版は、重厚で丁寧な演出により、ホテル再建に奮闘する人々の葛藤や成長が繊細に描かれ、温かくも深い人間ドラマとして視聴者の心に残りました。
当時の俳優陣は、役柄の内面まで丁寧に表現し、支配人やスタッフたちの情熱や迷いがリアルに伝わる演技で、作品に説得力を与えています。
2015年版は現代的なテンポと軽やかなユーモアを取り入れ、物語をよりテンポよく展開する一方で、登場人物の個性や関係性に新しい解釈が加えられ、時代に合わせた魅力が表現されています。
懐かしい1976年版と新しい2015年版、どちらも時代の雰囲気や演出の違いを味わえる作品です。
高原へいらっしゃい田宮二郎ドラマ再放送あらすじ結末と相関図やキャスト一覧まとめをお伝えしました。
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