今から40年前の1981年から1982年にかけて放送された『北の国から』は、東京での生活に疲れ果てた父親が、二人の子どもを連れて故郷の北海道富良野へ移住する物語です。
『北の国からシーズン1』あらすじ全話最終回とキャスト死亡情報まとめをお届けします。
母親との別れ、新しい環境への適応、思春期特有の悩み、大切な人との死別の試練を経験しながら、ひ弱だった都会っ子が逞しく成長していくドラマは現在観ても感動します。
富良野の雄大な自然を背景に、不器用ながらも真摯に生きる人々の姿と父親・五郎の姿が描かれた24話を凝縮してまとめました。
『北の国からシーズン1』あらすじ全話最終回とキャスト死亡情報まとめをお伝えします。

観たいエピソードに目次をタップすると簡単にあらすじに飛びます!
『北の国からシーズン1』あらすじ簡単に各話24話最終回まとめ!
📢【仙台放送で再放送!】📺
— 仙台つーしん (@sendai_tushin) November 14, 2025
不朽の名作ドラマ『北の国から』
全24話が11/17(月)午後1:50よりスタート!
(月〜水 午後1:50〜 / 木・金 午後2:50〜)
北海道・富良野を舞台に
五郎と純・蛍の家族の絆を描くヒューマンドラマ。
44年の時を超え、現代に響く名作です。
ぜひご覧ください!
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第1話あらすじ
半年前に妻の令子(いしだあゆみ)と別れた黒板五郎(田中邦衛)は、東京での生活に疲れ果て、息子の純(吉岡秀隆)と娘の螢(中嶋朋子)を連れて故郷の北海道富良野へと戻ります。
晩秋の寒さが厳しい季節、一家は市街地から20キロも離れた過疎地である麓郷にたどり着きましたが、五郎の生家は朽ち果てる寸前の状態で、なんとか修理を施して住める状態にします。
しかし電気もガスも水道もない生活が始まり、都会で育った子どもたちは戸惑いを隠せません。
特に純は、東京のガールフレンド恵子ちゃんから聞いていた美しい北海道のイメージと、目の前に広がる厳しい現実とのあまりの違いに強い抵抗感を抱きます。
父親の決断によって突然始まった原始的な暮らしに、子どもたちは適応できるのか、理想と現実の狭間で揺れ動くエピソードです。
第2話あらすじ
富良野の古い生家での暮らしが始まった五郎(田中邦衛)は、純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)と冬に備える準備に追われます。
丘室作りや薪木集めなど慣れない作業をこなしながら、子どもたちの転入手続きのため分校を訪れますが、若い女教師の木谷涼子(原田美枝子)は、都会育ちの兄妹を受け入れることに消極的な態度を示します。
帰り道、五郎は叔父の牧場に立ち寄り、思いがけず東京から来ていた義妹の雪子(竹下景子)と再会を果たします。
一方、新しい環境に適応できずにいる純は、父親の不在中に東京の母へ助けを求める手紙を書き、螢に町まで投函を頼みますが、螢は途中で手紙を川に落としてしまい、必死に追いかけるうちに道に迷ってしまいます。
慣れない土地での子どもたちのエピソードです。
第3話あらすじ
厳しい富良野での生活に耐えきれなくなった純(吉岡秀隆)は、叔母の雪子(竹下景子)を通じて東京へ帰りたいと父の五郎(田中邦衛)に伝えます。
五郎は息子が自分に向き合おうとせず、他人を介して意思を伝える姿勢に深く失望しますが、純の願いを受け入れ、別れた妻の令子(いしだあゆみ)のもとへ帰すことを決めます。
望みが叶った純でしたが、いざ出発となると父と妹の螢(中嶋朋子)が無言で見送る姿に胸が痛みます。
さらに父の従兄である清吉(大滝秀治)から、負けて逃げるんだぞと厳しい言葉をかけられ、雪子が純を東京へ送り届けたらすぐに富良野へ戻ると聞いて、純の心は大きく揺れ動き始めます。
逃げ出したい気持ちと残された家族への思いで葛藤する純のエピソードです。
第4話あらすじ
東京から令子(いしだあゆみ)に頼まれた女性弁護士の本多(宮本信子)が五郎のもとを訪れ、母親が子どもたちへ送った手紙を五郎が処分していたことを知り、言葉を失います。
本多は分校からの下校時刻を見計らって純と螢(中嶋朋子)に接触し、母親の想いを届けようとしましたが、螢は完全に拒絶する一方で動揺した純は翌日ホテルへ本多を訪ねます。
ところが本多の口から父親への批判が続くと、純の心境に変化が生まれ、父親に対する不満を家族以外の人間が父親を責める状況に徐々に反発を感じ始めます。
電話の向こうから母親が名前を呼ぶ声が響いても、純はもう振り返ることなく本多のもとを後にします。
揺れ動く純の成長が描かれるエピソードです。
第5話あらすじ
純(吉岡秀隆)は妹の螢(中嶋朋子)に比べ原始的な暮らしに馴染めず、火をおこす作業にも苦労する日々が続きます。
純の目には父の五郎(田中邦衛)が螢ばかりを大切にして、自分には冷淡に接しているように映ってなりません。
五郎は山仕事に出かけた際、ヘナマズルイと呼ばれる変わり者の老人から、今暮らしている家も土地も自分の所有物だと告げられ困惑します。
老人の言葉は嫌がらせだと判明しますが、五郎はこの出来事に気を取られ、純が抱える誤解や寂しさに気づくことができませんでした。
父親の愛情を感じられず、胸の内に悲しみを溜め込んでいた純は、ある晩、感情を爆発させ、螢が餌を与えているキツネに向かって石を投げ、純の嫉妬が爆発するエピソードです。
第6話あらすじ
純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は雪子(竹下景子)が編み物をしている姿を見て、草太(岩城滉一)へのクリスマス贈り物に違いないと思い込みます。
口の軽い純はつい草太に耳打ちしてしまい、草太は喜びで興奮して夜も眠れず、雪明かりが美しいある晩、雪子を誘い出して想いを伝え唇を重ねました。
草太に密かな恋心を抱くつらら(熊谷美由紀)は、雪子への嫉妬心を募らせ、父親の清吉(大滝秀治)も息子が雪子と一緒に村を離れてしまうのではないかと気が気ではありません。
ところが雪子の胸の内には、東京に置いてきた男性への想いがまだ完全には消えていませんでした。
雪子は自分の本心を見極めるため、東京へ向かう決意をするエピソードです。
第7話あらすじ
東京へ旅立った雪子(竹下景子)の帰りは不透明で、純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は放課後、中畑(地井武男)の家で山仕事を終えた五郎(田中邦衛)の帰宅を待つ日々を送ります。
中畑家には久しぶりに目にするテレビがあり、ダイヤルを回せばすぐに東京の母、令子(いしだあゆみ)と繋がる電話も置かれていました。
純は誘惑に抗えず、こっそり母へ電話をかけて、自分の罪悪感を紛らわせるため、螢も巻き込んで共犯者に仕立てようと試みますが、卑怯な態度に腹を立てた螢は、兄と会話を一切拒絶します。
母親を慕う気持ちは螢も同じで、ある日学校の電話を使ってこっそり母と言葉を交わしてしまいます。
子どもたちの切ない心情が描かれるエピソードです。
第8話あらすじ
五郎(田中邦衛)は川の水をパイプで小屋まで引き込む工事に着手しますが、12月の厳しい寒さでパイプのどこかが凍ってしまい思うように作業が進みません。
それでも五郎は誰の手も借りずに自力で完成させようと懸命に取り組み続ける父親の姿を目の当たりにした純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)の心には、強い感銘が刻まれます。
何度も失敗を繰り返しながら悪戦苦闘した末、大晦日の日についに水が小屋へと流れ込みました。
感動に包まれた五郎と子どもたちは駆け寄り固く抱き合い、父親に反抗的だった純が、父に対して尊敬の念が芽生え始めるエピソードです。
第9話あらすじ
北国での初めての新年を迎えた純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は、草太(岩城滉一)や雪子(竹下景子)に誘われ大雪山へスキーに出かけます。
留守の間、東京から令子(いしだあゆみ)が訪ねてきて、五郎(田中邦衛)に子どもたちとの再会を願い出ました。
しかし五郎は、やっと富良野の生活に順応し始めた子どもたちの心を乱すまいと、令子の求めを退けます。
令子は翌日、父と共に作業をしながら明るく笑う二人の姿を遠方から静かに見守り、そのまま東京へと引き返しました。
純と螢は家の中の僅かな違和感や大人たちの言動から母の来訪を感じ取りますが、父の苦しい決断を理解し、知らぬ振りを通します。
口には出さない家族の深い思いやりのエピソードです。
第10話あらすじ
麓郷のような過疎の村でも今や水道や電気の引き込みは常識となっており、五郎(田中邦衛)のように川の水を活用したり風力発電を試みたりする人間は他にいません。
頑なに馬ソリを使い続ける変わり者の杵次(大友柳太朗)でさえ、わざわざ苦労する五郎のやり方を理解できず説教をする始末です。
ある日、突然の大雪に見舞われ、車で外出していた雪子(竹下景子)と純(吉岡秀隆)が遭難してしまいます。
さらに停電が発生し、村中の家々が断水や暖房停止で大混乱に陥りました。自動車も機能せず、吹き溜まりに落ちた車内で凍死寸前だった雪子と純は、杵次の馬ソリの馬に発見され、間一髪のところで命を救われます。
現代生活の脆さと、知恵が対比されるエピソードです。
第11話あらすじ
草太(岩城滉一)は雪子(竹下景子)に夢中で、婚約者のつらら(熊谷美由紀)のことなど全く目に入りません。
つららは草太の友人や両親に協力を仰いで彼を現実に引き戻そうとしますが、恋に溺れた草太の心には何も響かず、追い詰められたつららは置き手紙を残して姿を消します。
一方、純(吉岡秀隆)は友人の正吉(中沢佳仁)から父の五郎(田中邦衛)と叔母の雪子の関係を疑われ大きな衝撃を受け、草太に喧嘩の方法を教わって正吉と対決することを決意します。
螢(中嶋朋子)は餌付けしていた狐が再び姿を現すようになり喜んでいましたが、ある夜、狐は虎ばさみで左足に大怪我を負い、螢に別れを告げに訪れます。
大人の恋の苦悩と子どもたちの純粋な心のエピソードです。
第12話あらすじ
三学期が始まり登校した純(吉岡秀隆)は、虎ばさみで傷ついた螢(中嶋朋子)の狐をめぐって正吉(中沢佳仁)と激しく言い争います。
この出来事をきっかけに子どもたちは、狩猟なしでは生きられなかった開拓時代の厳しさや、野生動物への餌付けが必ずしも動物のためにならないことを学んでいきます。
一方、五郎(田中邦衛)は生産調整で食紅を混ぜられた赤い牛乳からバターを作ったり、風力発電機の完成作業に追われたりと多忙な日々を送っています。
雪子(竹下景子)はつらら(熊谷美由紀)の家出以降、村人から冷たい視線を浴びせられ、共同牧場での仕事を断られてしまいます。
しかし風力発電の完成を祝う場で、五郎や中畑(地井武男)一家が雪子の誕生日を盛大に祝ってくれたことで、傷ついた心が温かく癒されていきます。
人の優しさが心を救うエピソードです。
第13話あらすじ
令子(いしだあゆみ)が病気で入院した連絡を受け、雪子(竹下景子)は純(吉岡秀隆)を連れて東京へ向かいます。
令子は純との再会を心から喜びますが、原因不明の激しい痛みに苦しむ姿を見せ、雪子は心配して大病院への転院を勧めるものの、令子は愛人の吉野(伊丹十三)の紹介で入った病院を離れようとしませんでした。
一方、純はガールフレンドの恵子(永浜三千子)や昔の友人たちと再会しますが、わずか半年の間に自分だけが取り残されてしまったことを痛感し、衝撃を受けます。
吉野は純に、令子と東京で暮らさないかと持ちかけ、5日間の約束で上京した純は、吉野の誘いに心を乱され、東京に残るべきか富良野に戻るべきか深く悩み始めます。
都会と田舎の狭間で揺れる純のエピソードです。
第14話あらすじ
令子(いしだあゆみ)の病状は神経性の可能性が高く、純(吉岡秀隆)が東京へ来てから症状が落ち着いたため、令子は純を手元に置いておきたい気持ちを隠しません。
純は、北海道の五郎(田中邦衛)に東京で暮らすことを伝える手紙を書き始めます。
しかし富良野での半年間で生きる厳しさや物作りの喜びを知った純には、流行を追い次々と物を捨てる東京の暮らしが魅力的に思えなくなっていました。
自分の変化に気づいた純は、令子の体調を気遣いながらも北海道へ帰る決断をします。
純が自分の居場所を見つけるまでのエピソードです。
第15話あらすじ
UFO騒動の最中、新たな問題が起こります。分校の保護者たちに、涼子(原田美枝子)が2年前に東京で生徒を殴って自殺に追い込んだ暴力教師だと投書が届いたのです。
五郎(田中邦衛)や中畑(地井武男)は涼子を擁護しようとしますが、杵次(大友柳太朗)が私的な鬱憤を晴らすかのように涼子の過去の傷を暴き立ててしまいます。
一方、思春期を迎えた純は性を意識するあまり、女性の体つきが気になって仕方がなくなり、自分でも困惑しています。
五郎は純が隠していたヌード雑誌を見つけて大きな衝撃を受け、教師の過去をめぐる村の騒動と思春期特有の悩みを抱える葛藤のエピソードです。
第16話あらすじ
杵次(大友柳太朗)が長年苦楽を共にした馬を手放したその夜、酒を飲んで自転車と共に橋から転落し命を失いました。
近隣の住民が集い、都会へ出ていた息子や娘たちも呼び寄せられ、葬儀が行われます。
村では彼を風変わりな気難しい男だったと噂されましたが、開拓期を共に過ごした草太(岩城滉一)の父、清吉(大滝秀治)は杵次がかつて村に貢献し仏の杵次と尊敬されていた時代を記憶していました。
そんな中、純は思春期特有の性の目覚めについて五郎(田中邦衛)に相談しますが、大人に至る証だと伝えられます。
安心した純は、丸太小屋作りの計画に希望を膨らませていくエピソードです。
第17話あらすじ
夏休みを間近に控えたある日、雪子(竹下景子)が令子(いしだあゆみ)と弁護士を伴って富良野へ帰ってきて、病気から回復した令子は子どもたちを五郎(田中邦衛)に託して正式に離婚したいと申し出ます。
五郎は令子の意思を尊重し彼女が子どもたちと別れの時間を過ごせるよう配慮しましたが、純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は両親の決断に衝撃を受けます。
純は胸が締め付けられる思いで少しでも長く母と共にいたいと願う一方、螢は素っ気ない態度で口も利かず令子を避けて拒絶することで言葉にできない深い悲しみを表現します。
子どもたちの複雑な感情が描かれるエピソードです。
第18話あらすじ
富良野の夏を彩る空知川のいかだ下りの日を迎え、参加者たちは趣向を凝らした手作りのいかだで競い合います。
五郎(田中邦衛)と辰巳(塔崎健二)の北方領土号、草太(岩城滉一)のタイヤを使った水すまし号、スナック駒草の駒草号などが川面に集結しました。
純(吉岡秀隆)、螢(中嶋朋子)、雪子(竹下景子)、涼子先生(原田美枝子)が乗った中畑家の四帖半号は、バラバラになったりひっくり返ったりする周囲のいかだをよそに、無事にゴール地点まで流れ着きます。
いかだから川岸を見ていた純は佇むつらら(熊谷美由紀)の姿を発見し、つららは麓郷の自宅に心配無用という書き置きを残していました。
祭りの華やかさの裏に隠された人々の複雑な想いが浮かび上がるエピソードです。
第19話あらすじ
深夜にベベルイへUFOを見に出かけた涼子先生(原田美枝子)と螢(中嶋朋子)が道に迷い、危うく遭難するところでした。
幸い二人は無事に発見され、五郎(田中邦衛)は涼子の教師の職業上の立場を慮り、純(吉岡秀隆)に誰にも話さないよう念を押します。
しかし富良野のへそ祭りの晩、ボクサーとして間もなくデビューする草太(岩城滉一)の取材に訪れた新聞記者に、純はつい秘密を喋ってしまいました。
一方、五郎は令子(いしだあゆみ)との離婚手続きが完了し心に深い空虚感を抱え、スナック駒草で働くホステスのこごみ(児島美ゆき)に励まされて夜明けに帰宅します。
離婚で人生の転機を迎えた父親の寂しさが静かに描かれるエピソードです。
第20話あらすじ
五郎(田中邦衛)がスナック駒草のこごみ(児島美ゆき)に夢中になり、不安を覚えた純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は雪子(竹下景子)が父の妻になってくれたらと願います。
しかし雪子は新しい丸太小屋が完成したら純たちと離れて一人暮らしを始めようと心に決めていました。
螢は東京から取材に来たテレビ局の依頼で涼子先生(原田美枝子)と目撃したUFOについて語りますが、数日後に放送されたニュース番組ではあり得ない作り話や夢物語として扱われ、螢や周囲の人々の気持ちを深く傷つけます。
そんな中、涼子先生は遠方の学校へ異動することになり、純に不思議で美しい記憶を残して麓郷を去っていきます。
父親の恋と別れが交錯するエピソードです。
第21話あらすじ
草太(岩城滉一)のボクシング初試合が目前に迫り、草太はこの試合に雪子(竹下景子)への想いを懸けて強い決意を抱いていましたが、試合前日につらら(熊谷美由紀)の思いがけない行方を知らされます。
草太との別れで傷ついたつららはススキノの風俗店で雪子という偽名を使って働いており、衝撃を受けた草太は試合で力を発揮できず惨めな敗北を味わいます。
一方、五郎(田中邦衛)はこごみ(児島美ゆき)について中畑(地井武男)から意外な助言を聞かされました。
こごみはかつて中畑とも深い仲だった女性で、人柄は申し分ないものの、複数の男性と関係を持ってきたというのです。
草太の恋の痛手と五郎の恋の痛手のエピソードです。
第22話あらすじ
五郎(田中邦衛)が人手を借りていよいよ丸太小屋の組み立て作業を始め、作業現場にこごみ(児島美ゆき)がひょっこり訪ねてきます。
素行の良くない噂もあるこごみに対し、手伝いの男たちの態度は冷淡で、純(吉岡秀隆)も強い拒絶反応を示します。
しかし五郎はこごみの過去や暮らしぶりがどうであれ、彼女の償いを求めない優しさと底抜けに明るい性格に真剣に心を惹かれ、純に対し職業で人を差別してはならないと厳しく諭します。
そんな五郎のもとに突然、別れた妻の令子(いしだあゆみ)が急逝したという知らせが届きました。
五郎と子どもたちの心に波紋が広がるエピソードです。
第23話あらすじ
令子(いしだあゆみ)が吉野(伊丹十三)との再婚を目前に急逝し、最期まで吉野に気を遣い十分な治療を受けられない病院で苦しみながら亡くなります。
雪子(竹下景子)に連れられて上京した純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は、母の棺の前でうなだれる吉野の姿に戸惑います。
吉野は二人に新しい運動靴を買い与え、擦り切れた古い靴を捨てさせ、一方の五郎(田中邦衛)は通夜に間に合わず葬儀の朝になってようやく到着しました。
五郎は、一日中台所で料理の手伝いをし、葬儀の翌朝には北海道へ帰ると言い出し、純は父の態度に不満を抱きます。
しかし夜遅くふと目を覚ました純は、母の遺骨の前でうめくように泣き崩れる父の姿を目撃します。
五郎の隠された深い悲しみが明らかになるエピソードです。
第24話あらすじ
母の死を経て、純(吉岡秀隆)の目に映る東京は以前とは全く異なる景色になっていました。
気づけば海を渡りアメリカへ旅立った恵子(永浜三千子)、受験勉強だけに没頭する昔の友人たち、正しいこととして煽る教師の姿、どれもが純の心には虚しく響きます。
父の五郎(田中邦衛)と北海道の厳しい自然と向き合いながら必死に過ごした一年が、知らず知らずのうちに純を変えていたのです。
純は螢(中嶋朋子)と共に五郎の待つ麓郷へ戻り、五郎は完成したばかりの丸太小屋で新たな生活を始めていました。
母を失った悲しみは五郎にも純にも螢にも深く刻まれていますが、かつて軟弱だった都会育ちの純は、痛みを受け止められる強さを手に入れていました。
困難を経て逞しくなった純や蛍のエピソードです。
『北の国からシーズン1』キャスト死亡情報まとめ
ちょっと!これはスゴイ!!嬉しい!!!😍 なんと8/11㊊からフジテレビのハッピーアワー枠(13:50~15:45)で、連続ドラマ『北の国から』全24話が放送されることが決定したらしい♪ 関東ローカルだから関東の7都県しか観られなくて残念だけど、お盆休みにこれはとても粋な計らいだね。嬉しい~♡ pic.twitter.com/zqGlmgoZBN
— 磯B和O (@bebedeco3) August 4, 2025
田中邦衛(黒板五郎役)2021年逝去
- 1932年11月23日生まれ
- 2021年3月24日逝去(88歳)
- 不器用ながらも誠実に生きる父親・黒板五郎を演じ、この役で日本中に深い印象を残しました。
- 出演作品に映画『若大将シリーズ』・『夜叉』
- 『北の国から』はスペシャル版でも長年にわたり五郎を演じ続け、代表作となりました。
いしだあゆみ(黒板令子役)2023年逝去
- 1948年3月26日生まれ
- 2023年9月19日逝去(75歳)
- 夫と子どもたちを残して去る複雑な母親・令子を繊細に演じました。
- 歌手『ブルー・ライト・ヨコハマ』が大ヒット。
- 映画『夜叉』『駅・STATION』
- 清楚な美貌と確かな演技力で昭和を代表女優
地井武男(中畑和夫役)2012年逝去
- 1942年5月5日生まれ
- 2012年6月29日逝去(70歳)
- 五郎の良き理解者である中畑和夫を演じました。
- テレビ番組『ちい散歩』では温厚な人柄で人気。
- 『北の国から』では続編のスペシャル版にも出演し、長年にわたり富良野の物語を支えました。
北村清吉(大滝秀治)2012年逝去
- 1925年6月6日生まれ
- 2012年10月2日逝去(87歳)
- 開拓時代を生き抜いた厳格な父親・清吉と五郎の影の支え役で重みのある役を演じました。
- 映画『八甲田山』『遥かなる山の呼び声』
- 高倉健と共演する映画が多い
- 深みのある演技で作品に説得力を与える存在。
笠松杵次(大友柳太朗)1985年逝去
- 1912年10月7日生まれ
- 1985年7月31日逝去(72歳)
- 頑固で変わり者だが村の功労者である杵次を第16話で劇中でも亡くなる役柄を演じました。
- 時代劇のスター『右門捕物帖』『丹下左膳』
- 重厚な存在感で映画界を支えた名優の一人。
吉野(伊丹十三)1997年逝去
- 1933年5月15日生まれ
- 1997年12月20日逝去(64歳)
- 令子の愛人・医師の吉野を演じました。
- 俳優としてだけでなく映画監督『お葬式』『タンポポ』『マルサの女』を手掛ける
- 多才な表現者として活躍

『北の国から』24話の出演者に限定しています。
まとめ
北の国から24話見終わって特別編に突入した!'83冬のじゅんちゃんちょっと大きくなってるけど、蛍に比べるとあんまり顔が変わってないかも?しょうきちが男っぽくなってるけどじゅんちゃんは何かぽにぽにしたまんま🥺 pic.twitter.com/sxSDp8sfPx
— 91 (@dykwim33) January 20, 2023
『北の国からシーズン1』あらすじ全話最終回とキャスト死亡情報まとめをお届けします。
『北の国から』全24話のあらすじを振り返ると、東京から富良野へ移住した黒板家の一年間は、試練と成長の連続でした。
電気もガスも水道もない原始的な生活への戸惑いから始まり、母親との離婚、子どもたちの葛藤、母親の急逝まで、家族は数々の困難に直面します。
しかし父の五郎は不器用ながらも誠実に子どもたちと向き合い、純と螢は富良野の厳しい自然の中で少しずつ逞しく成長していきます。
水道を自力で引く五郎の姿に感動した純が父への尊敬を抱き始める場面や、母の死の悲しみを乗り越えて麓郷へ帰る決意をする最終話は、家族の絆の深さを感じさせます。
全24話を通して描かれたのは、物質的な豊かさではなく、家族が共に生きることの尊さと、自然とともに成長する人間の強さでした。
田中邦衛さんの寡黙な父親役、いしだあゆみさんの複雑な母親役、大滝秀治さんや大友柳太朗さんの重厚な脇役は、今は亡き名優たちの圧倒的な演技力で作品に深い説得力を与えています。
『北の国からシーズン1』あらすじ全話最終回とキャスト死亡情報まとめをお伝えしました。

