2006年にテレビ朝日系木曜ドラマで放送された本作は、松本清張の名作長編小説を原作とした社会派サスペンスです。
今回の記事では、松本清張『けものみち』ドラマあらすじ最終回は?相関図やキャスト一覧もお届けします。
原作は1982年は名取裕子さん、1991年は十朱幸代さん、2006年は米倉涼子さんが強さと妖艶さを武器に色気を兼ね備えた民子像を作り上げました。
見どころは、貧しい女中から政財界の黒幕の愛人に成り上がっていく民子の変貌と、欲望と裏切りが渦巻く権力の世界に翻弄されながらも誰にも屈しない強さです。
佐藤浩市さん演じる小滝役、平幹二朗さんが演じる鬼頭洪太役、中村トオルさんが演じる久恒役が複雑に絡み合い、息をのむ展開が最終回まで続きます。
松本清張『けものみち』ドラマあらすじ最終回と相関図やキャスト一覧もお伝えします。
松本清張『けものみち』ドラマあらすじ最終回は?
松本清張著『けものみち』読了。米倉涼子さんのドラマが面白かったので小説も。
— Masami BOOKS (@MasamiBOOKS) April 29, 2025
小説ではまわりの男性に頼って、お願いして生きる主人公だが、ドラマでは自分の会社をつくり、拡大し、しっかりと経営し、自立していく姿に時代の違い?が反映されているのかな?と思いました。 pic.twitter.com/ikBiBGzxpf
第1話あらすじ
- 限界を迎えた二重生活
- 過去を捨てる誘惑
- 放火で消えた夫の命
- 刑事の捜査で不審の影
成沢民子(米倉涼子)は、昼間は宝石デザイナーとして働き、夜は割烹旅館で女中を務める二重生活を送っていますが、病を抱えた夫・寛次(田中哲司)は感謝するどころか民子を日々責め苦しめており、出口のない日常が続いています。
ある夜、旅館の常連客であるホテル支配人の小滝(佐藤浩市)から過去を捨て、自分に身を委ねるよう民子に持ちかけ、追い詰められた民子は覚悟を決め、連続放火事件に乗じて自宅に火を放ち、夫を焼死させます。
翌朝、民子は何事もなかったように小滝のもとへ向かいますが、捜査一課の刑事・久恒(仲村トオル)は現場付近に民子らしき女がいたことを掴み、事件の不審な点を洗い始めます。
第2話あらすじ
- アリバイを追う刑事
- 放火犯の自供で疑い
- 鬼頭邸に足を踏み入れる
- 民子を敵視する米子
寛次(田中哲司)の焼死事件を追う刑事・久恒(仲村トオル)は、事件当夜に民子(米倉涼子)が旅館の一室で小滝(佐藤浩一)と一緒だったことを突き止め、アリバイ工作を疑って小滝に事情聴取に向かいます。
しかし小滝は旅館入りを否定し、久恒は核心に迫れないまま捜査は行き詰まり、拘留中の連続放火犯が民子宅の放火も自供し、民子への疑いは晴れる方向へ向かいます。
一方、民子は弁護士・秦野(吹越満)の手引きにより、政財界の黒幕・鬼頭洪太(平幹二朗)の大邸宅へと足を踏み入れ、小滝の誘いの真意が、鬼頭の愛人だと民子は初めて悟ります。
鬼頭邸で長年仕えてきた元愛人・佐伯米子(若村麻由美)は、突然現れた民子を強い警戒心と敵意をもって迎え入れ、ふたりの女の静かな火花が散り始めます。
第3話あらすじ
- 小滝の証言に揺れる久恒
- 鬼頭邸で輝き始める民子
- 秦野が見せた本性
- 権力の闇に踏み込む覚悟
夫・寛次(田中哲司)の焼死事件を追う久恒(仲村トオル)は、引き続き小滝(佐藤浩市)へ事情を確認しに向かいますが、小滝は事件当夜の旅館入りを再び否定します。
民子のアリバイを認めない予想外の発言に久恒は動揺しつつも、捜査の糸口を見失い、引き下がるほかありませんでした。
一方、鬼頭邸に入った民子(米倉涼子)は、高級宝石店の会長・柏木(鹿内孝)との面会を重ねながら、かつての夢であった宝石デザイナーの活動を少しずつ再開させ、鬼頭邸の中で確かな存在感を示し始めます。
しかし、鬼頭(平幹二朗)の側近で暗躍する弁護士・秦野(吹越満)が、人の命をためらいなく奪う本物の悪人であることが明らかになります。
政財界の闇がいかに深いものかを目の当たりにした民子は、引き返せない道へとさらに足を踏み入れていきます。
第4話あらすじ
- 民子の容疑が晴れる
- 久恒の執拗な尾行
- 秦野が愛人を殺害
- 目撃した闇の現実
連続放火犯が全犯行を認めたことで、民子(米倉涼子)への疑いはようやく晴れますが、久恒(仲村トオル)は納得せず、民子の尾行を続け、真相を追い求めます。
一方、首都高速の事業改革を推し進める香川(山田明郷)の愛人・映子(梅宮万紗子)が、秦野(吹越満)から小滝(佐藤浩市)の仕事部屋で殺害され、民子は目の前に広がる死体に動じない小滝と秦野の姿に言葉を失います。
権力の闇の中で命が駒として扱われる現実を知り、自分も道具に過ぎないと悟った民子は、鬼頭邸の底知れない暗闇に追い詰められていきます。
第5話あらすじ
- 自立を模索する民子
- 秦野に跳ね返された提案
- 秦野を追及する久恒
- 間宮の接近と野心
鬼頭(平幹二朗)の庇護のもとで暮らしながらも、民子(米倉涼子)は支配から抜け出し、自立した生きる道を探ります。
宝石デザイナーとしての事業拡大を秦野(吹越満)に提案しますが、鬼頭を頼るよう冷淡にあしらわれ、民子は一歩も引かずに力を試したいと反発します。
久恒(仲村トオル)が秦野と鬼頭のつながりを執拗に追及するなか、捜査の目が周辺に迫ることを感じた民子は、自らを取り巻く状況を冷静に見極め始めます。
鬼頭邸で知り合った若手代議士・間宮(長谷川朝晴)に事業拡大の協力を求めた民子は、鬼頭(平幹二朗)の依存を断ち切り自らの手で権力を掴もうと野心を静かに燃やし始めます。
第6話あらすじ
- 小滝の大胆な宣言
- 鬼頭の刀による試練
- 動じない民子の気迫
- 固まる鬼頭邸の地位
鬼頭(平幹二朗)が喉元に日本刀を突きつけ小滝(佐藤浩市)に民子との関係を問い詰めると、小滝は目をそらすことなく民子(米倉涼子)を自分の女と言い切り、鬼頭は度胸を試すように民子へ刀を握らせます。
突然の試練にも動じることなく刀を受け取った民子は、権力者に屈しない気迫で鬼頭に一目置かれ、鬼頭邸の立場を着実に強固なものへと変えていきます。
一方、久恒(仲村トオル)は鬼頭と秦野(吹越満)のつながりを引き続き追いながら、民子の動向に目を光らせています。
鬼頭邸の内側で力をつける民子と外側から真相に迫る久恒(仲村トオル)の動きが静かに交差するなか、誰にも頭を下げない民子の意地が権力と欲望の渦巻く世界で転換点を迎えます。
第7話あらすじ
- 鬼頭の食事に毒混入
- 疑いが民子に向かう
- 米子が抹殺される
- 久恒が刑事辞任へ
鬼頭(平幹二朗)の食事に毒物が混入していたことが判明し、食べさせた民子(米倉涼子)に疑惑の目が集まります。
しかし真相を読み切っていた鬼頭は、黒谷(前川泰之)に命じて米子(若村麻由美)の命を奪い、長年民子と火花を散らし続けた女は権力の論理の前に静かに消えていきました。
小滝(佐藤浩市)は秦野(吹越満)を自分の陣営に引き込もうと圧力をかけますが、秦野は応じず鬼頭邸内の勢力争いは一段と激しさを増します。
刑事の職を離れた久恒(仲村トオル)は独自に動き出し、鬼頭の内情を雑誌社へ売り込むことで真相の道を開こうとします。
第8話あらすじ
- 小滝の正体が判明
- 秦野に拒まれた小滝
- 民子へ全財産を贈与
- 鬼頭が死亡する
突然姿を消した小滝(佐藤浩市)を案じて駆けつけた民子(米倉涼子)は、久恒(仲村トオル)から小滝が偽名であり大阪地検特捜部で政財界の汚職を追っていた桐沢柊次だと告げられ、深い動揺を覚えます。
一方、小滝は秦野(吹越満)に共闘を持ちかけますが拒まれ、しばらく身を潜めることを余儀なくされます。
鬼頭邸では病状が急激に悪化した鬼頭(平幹二朗)が、民子に全財産を生前贈与する決断を下して息を引き取ります。
黒幕の死によって鬼頭邸をめぐる権力の空白が生まれ、民子を取り巻く状況は一気に最終局面へと動き始めます。
第9話あらすじ
- 民子が故郷へ逃れる
- 小滝が民子に接近
- 民子が社長復帰
- 遺産をめぐる争い
東京地検の捜査から身を隠すべく久恒(仲村トオル)とともに故郷の富山・伏木へ逃れた民子(米倉涼子)のもとに小滝(佐藤浩市)が姿を現し、すべてを取り戻せると囁きますが、久恒は民子の手を離すまいと必死に立ちはだかります。
東京に戻った民子は会社の社長に復帰し、解任はすべて捜査の目を欺くための自作自演だったことが明らかになります。
鬼頭(平幹二朗)が長年にわたって築き上げた政財界の闇のすべてが収められたチップをめぐり、小滝と民子の間で息詰まる争奪戦が繰り広げられます。
民子は小滝に偽物のチップを渡しますが、鬼頭邸の風呂場で黒谷(前川泰之)に火をつけられ追い込まれながらも辛くも生き延び、新たな一歩を踏み出したのでした。(完)
松本清張『けものみち』ドラマ相関図やキャスト一覧
『けものみち』
— * 瑛 * (@akitaro_cinema) August 11, 2023
松本清張✕米倉涼子
ゴージャスで艶やかで美しい。
言葉巧みに人々を操る佐藤浩市がセクシー。 pic.twitter.com/IxWHdFWO9H
ドラマの登場人物(相関図)
- 成沢民子(米倉涼子)料亭旅館「芳仙閣」の仲居。宝石デザイナーを夢見て結婚するも、寝たきりの夫を抱えながら逞しく生きる。
- 成沢寛次(田中哲司)民子の夫。脳梗塞により身体が不自由となり寝たきりの生活を送る35歳。かつての夫婦の夢を阻む存在で民子の人生に重くのしかかる。
- 杉原七々美(上原美佐)民子の家で家事手伝いのアルバイトの21歳の女子美大生。若さと純粋さを持ちながら、複雑な成沢家の事情に関わる。
- 久恒春樹(仲村トオル)世田谷東署の刑事。出世コースとは無縁ながら現場叩き上げの鋭い嗅覚を持ち、民子を取り巻く謎と事件の真相を執念深く追う。
- 久恒薫(網浜直子)春樹の妻。夫の不規則な生活を支える堅実な女性。家庭を守りながら夫を陰で支え、人間的な側面を際立たせる役割。
- 久恒太郎(吉川史樹)刑事の父を持つ少年で、忙しく家を空けがちな父を健気に待ちながら純粋で素直な性格の持ち主。
- 小滝章二郎(佐藤浩市)「ニュー・ローヤル・ホテル」総支配人。芳仙閣で民子を見初め、強引に近づく野心家で表の顔はホテルマンだが、欲望と権力を利用する。
- 秦野重武(吹越満)弁護士の肩書きを巧みに利用しながら政財界の違法な取引を法的に隠蔽する知能犯。鬼頭ら実力者に欠かせない法の番人。
- 鬼頭洪太(平幹二朗)政財界の裏を一手に担うフィクサー。莫大な影響力で政治家や財界人を操る老獪な実力者。民子の運命にも深く絡み、権力構造を支配する黒幕。
- 佐伯米子(若村麻由美)鬼頭家を取り仕切る女性。鬼頭の右腕で邸宅の内外を管理し、冷静な判断力で主人を支えるが艶やかさの中に恐ろしさを秘めた女性。
- 黒谷富雄(前川泰之)鬼頭家の使用人兼警備担当。鬼頭の邸宅を陰で守る番犬的存在。無口で冷淡な雰囲気を漂わせながら、必要とあれば躊躇なく動く。
- 武藤美代子(星野真里)芳仙閣の仲居。民子に嫉妬や競争心が渦巻き、表面上は同僚として振る舞いながらも、民子の幸運や才覚を疎ましく思っている。
- 如月初音(東ちづる)芳仙閣の女将。料亭旅館を切り盛りする貫禄ある女性。民子に小滝を引き合わせ人脈と処世術に長けた社交家。
- 木崎光恵(田丸麻紀)民子のジュエリー事務所で助手を務め、宝飾の世界で民子の野望実現に向けて陰から力を尽くす真面目で忠実な女性。
- 間宮悦郎(長谷川朝晴)若手有能な代議士。将来有望な政治家として欲望や駆け引きにも通じて政界の複雑な力学を体現していく。
- 香川周太郎(山田明郷)権力構造に絡み、政財界の動向に目を光らせ、愛人・檜原映子と関係も持ち、表の顔とは異なる私的な欲望を抱えた人物。
- 檜原映子(梅宮万紗子)権力者・香川の愛人。香川を通じて政財界の内情を把握し利用しようと画策する。甘えた素振りの裏に冷徹な計算を隠した存在。
- 赤星(森下哲夫)久恒の主治医を務める町医者。表向きは平凡な医師だが、捜査に協力し法医学的な知見から事件の謎解きに一役買う。
- 佐久間洋介(中村祐樹)久恒の相棒刑事。叩き上げの久恒と連携で事件に挑み、異なる視点や若さで捜査する。
- 岡橋誠一(中原丈雄)政財界の闇に通じた人物。独自の立場を持ち、権力者たちの思惑が交錯する場面で暗躍する。一筋縄ではいかない腹の読めない存在。
- 柏木圭伍(鹿内孝)表立って目立つことなく、指示に従い着実に動く忠実な実行役。物事の裏側で密かに手を回し、黒幕たちの意図を現実に落とし込む影の働き手。
- 朝倉邦男(小市慢太郎)民子の敵対的な人物。権力者側の意向を受けて動き、表向きは穏やかだが内に冷酷さを秘めて侮れない脅威となる。
- 高原裕造(真夏竜)裏社会の論理を熟知した現実主義者。自らの生き残りを最優先に動き、したたかな処世術で危険な局面を切り抜け、闇の世界に深く根を張る男。
- 山下健二(野村信次)権力者側に連なる実務的な人物。目立たぬ立場ながら、裏方に徹しながらも要所で動き、黒幕たちの計画を陰から支える縁の下の力持ち的存在。
- 熊谷次郎(牧村泉三郎)長年の経験で培った独自の情報網を持ち、権力者たちの動向を密かに把握する。飄々とした態度だが抜け目なく、重要な情報をもたらす。
- 結城紗和子(野川由美子)宝石デザイン界女帝。民子を弟子として育て上げ、表舞台の裏に孤独と矜持を抱え、師として民子の前に立ち続ける女性。
- 小笠原愛(安田美沙子)結城紗和子の取り巻き。美貌と社交術を武器に地位を築こうとする野心家。民子の台頭を面白く思わず、師匠・結城接近を牽制する存在。
- 渡辺良子(木村翠)結城の調整役。民子の動向を注意深く観察し情報を仲間内に流す計算高い潤滑油的人物。
- 松下莉果(植松真実)結城の取り巻きの一人で、民子への嫉妬から足を引っ張ろうと画策するが上昇志向の強さが空回りし自らの立場を危うくする感情的な女性。
- 蔵原悦郎(平岳大)結城紗和子の長年の秘書で主人の意向を誰より深く理解し先回りして動くが、独善的な行動が原因で民子と軋轢をもたらす。
- 篠田智昭(西岡徳馬)表向きは穏やかな紳士だが、裏では利権を巡る交渉を巧みに操る。鬼頭ら黒幕との関係を利用しながら自らの影響力を拡大し続ける野心家。
- 診療所の医師(田村高廣)最終話のみ登場する地方の老医師。長年地域に寄り添ってきた穏やかな人物で結末において命運を握る診断を下す。
松本清張『けものみち』の基本情報
- タイトル: 松本清張『けものみち』
- 原作: 松本清張
- 脚本: 寺田敏雄
- 放送局: テレビ朝日系
- 放送期間: 2006年1月12日〜3月9日
- 放送時間: 毎週木曜日 21時00〜21時54分
- 全話数: 全9話
- 再放送: Netflix 2026年4月15日(水)配信
- 作品概要: 作品概要:貧しい女中が大物政治家の愛人として成り上がり、権力と欲望が渦巻く世界に身を投じていく様を描いたサスペンス作品。
まとめ
作者違いますが、悪女についての沢尻エリカ様より、やはりけものみち、わるいやつらの米倉涼子様と疑惑の桃井かおり様が好きです、、
— あおい (@projectM315) July 2, 2023
あと気持ち悪さと後味の悪さはやっぱり坂道の上の尾野真千子さんと柄本明さん、、
松本清張の作品も老いた男性の剥き出しのじっとりとした性欲の描写多いですよね
今回の記事では、松本清張『けものみち』ドラマあらすじ最終回は?相関図やキャスト一覧をお届けしました。
松本清張が『けものみち』で描いたのは、一人の女の転落と再生にとどまらず、戦後の社会に根を張る権力構造の腐敗と、闇に引き寄せられた人間の業の深さをえぐり出しています。
清張が問いかけた政財界の癒着や権力による弱者の支配の構図は、60年以上の時を経た今も形を変えながら社会の深部に潜み続けています。
権力と富に汚染された世界に一度足を踏み入れた民子の姿を通して、清張は闇から永遠に自由にはなれない人間の業と、現代社会にも潜み続ける権力の恐ろしさを静かに伝えています。
権力の腐敗や政財界の闇が今も形を変えて続く現代だからこそ深く響く傑作が、2026年4月15日(水)よりNetflixで配信されます。
松本清張『けものみち』ドラマあらすじ最終回は?相関図やキャスト一覧をお伝えしました。
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