渡る世間は鬼ばかり第4シリーズあらすじ最終回は?相関図やキャスト一覧も!

    当ページのリンクには広告が含まれています。
    渡る世間は鬼ばかり第4シリーズあらすじ最終回は?相関図やキャスト一覧も!

    1990年にスタートした長寿ドラマも、第4シーズンに突入し、ドラマは思わぬ方向へ展開します。

    今回の記事では『渡る世間は鬼ばかり第4シリーズあらすじ最終回は?相関図やキャスト一覧も!』をお届けします。

    母・節子の海外で急死する衝撃的な出来事から、家族の関係性や役割も大きく変わるところが見どころです。

    次女・五月が中心になり新たな視点でドラマが描かれ、時代錯誤的な価値観ややり取りにイライラしつつも、目が離せなくなる魅力があります。

    渡る世間は鬼ばかり第4シリーズあらすじ最終回と相関図やキャスト一覧についてお伝えします。

    観たいエピソードに目次をタップすると簡単にあらすじに飛びます!

    目次

    渡る世間は鬼ばかり第4シリーズあらすじ最終回は?

    第1話あらすじ

    母・節子(山岡久乃)はニューヨーク旅行中に心筋梗塞で急逝します。

    しかし、知らせを受けた直後の父・大吉(藤岡琢也)は、まるで節子がまだ生きているかのように落ち着いて振る舞います。

    父の冷静さに、娘たちはかえって戸惑い、状況をどう理解すればよいのか迷ってしまいます。

    家族全員が動揺を抱えながらも、すぐに葬儀の準備に取りかかるわけではなく、節子の死という現実と向き合うまでの微妙な時間の流れが描かれます。

    父の落ち着いた態度と娘たちの慌てぶりの対比によって、家族の関係性や心理状態が短時間で明らかになるエピソードです。

    第2話あらすじ

    第2話では、母・節子(山岡久乃)がニューヨークで急死した知らせに、父・大吉(藤岡琢也)は呆然としたまま動けません。

    娘たち全員は実家に集合して悲しみます。

    五月と四女・葉子と遺体を引き取りにニューヨークへ向かいますが、姑・キミ(赤木春恵)や勇(角野卓造)の間に亀裂が入ります。

    五月の息子・娘も祖父・大吉の元を訪れ、祖母に対して批判的な思いを抱きます。

    大吉の店で手伝う母の友人・タキ(野村昭子)の過剰な世話焼きに、娘たちは不愉快な気持ちが募ります。

    家族の感情や立場の違いが短い時間で露呈するエピソードです。

    第3話あらすじ

    母・節子(山岡久乃)の通夜と葬式が執り行われ、父や娘たちが揃う中、ニューヨークで暮らす親族も駆けつけ、家族の顔ぶれが一堂に会します。

    父の落ち着いた態度と、娘たちや親族の動揺や戸惑いの対比が描かれます。

    娘たちの知らないところで、父は仏壇の前に座り、亡き妻・節子に「見守ってほしい」と涙ながらに語りかけます。

    親族同士の微妙な関係やこれまで気づかなかった家族の一面も明らかに描かれるエピソードです。

    第4話あらすじ

    母の死から姉妹たちは母の友人・タキ(野村昭子)を警戒して、節子の遺品やトランク、財産などについて、大吉(藤岡琢也)に確認を求めます。

    特別な財産はほとんどなかったことが分かりますが、母がニューヨークの土産に娘たちにはブランド財布を、タキにはブランド指輪を手紙を添えて用意していたことが明らかになります。

    綴られた手紙には、長年支えてくれたタキへの深い感謝の想いが記されていたのでした。

    父の落ち着いた態度や姉妹たちの警戒心との対比が際立ち、家族間の微妙な心理が描かれるエピソードです。

    第5話あらすじ

    五月の夫・勇(角野卓造)が火傷で救急搬送された知らせを受け、キミの長女久子の元夫・健治(岸田敏志)が店を手伝うと幸楽にやってきます。

    診察の結果、勇の入院は2週間ほど必要で、退院後もしばらくは仕事ができないことが分かります。

    タキ(野村昭子)は見舞い金を5万円(姉妹分)包むことを提案しますが、大吉(藤岡琢也)は10万円包むように伝えるのでした。

    五月(泉ピン子)は夫の体を心配しながらも、家のことや店の手伝い、姑・キミ(赤木春恵)の関係に疲弊し心の余裕を失っていきます。

    勇の入院をきっかけに、家族の立場や思いが再び交錯しすれ違いが見えてくるエピソードです。

    第6話あらすじ

    常子(京唄子)が息子・英作(植草克秀)の妹・由紀(小林綾子)に医者との見合い話を持ちかけ、本間医院の跡継ぎにさせようとします。

    常子は家の名を守るためにも由紀に良縁を望みますが、由紀は母の思いに素直に応じようとしません。

    由紀の心には別の夢や考えがあり、家のしきたりや親の期待に縛られることの抵抗を感じています。

    一方、五月(泉ピン子)は勇(角野卓造)の退院日を知らずにお見舞いに行くと嘘をつき岡倉に帰ったため、姑のキミ(赤木春恵)と勇から激怒されます。

    タキ(野村昭子)は幸楽に大吉(藤岡琢也)の弁当を持って代理で詫びに行きましたが、キミが五月への不満を口にしたことで反感を買い、五月は岡倉へ荷物をまとめて帰る覚悟を固めていました。

    幸楽と岡倉の関係がこじれ、家族の雰囲気がさらに悪化していくエピソードです。

    第7話あらすじ

    姑・キミ(赤木春恵)の嫌味に我慢の限界を感じた五月(泉ピン子)は、子どもたちを連れて幸楽を出て行きます。

    岡倉に戻った五月(泉ピン子)は、タキ(野村昭子)、大吉(藤岡琢也)、葉子(野村真美)に温かく迎えられますが、娘が二人も岡倉家にいるのは負担が大きいと感じた葉子は、家を出る決意を固めます。

    幸楽では、退院した勇(角野卓造)が足の怪我で思うように動けず、五月がいない生活の大変さを痛感します。

    勇(角野卓造)は、姑や妹・邦子(東てる美)の性格を考えると、五月とうまくいかないから、自分は幸楽を辞めて別の店に就職すると言い出します。

    勇の決断を聞いたキミは、自分が悪かったと反省し、岡倉家へ行って五月に謝ると言い出すのでした。

    小さな誤解が逆に家族の絆を見つめ直すエピソードです。

    第8話あらすじ

    引っ越しセンターが岡倉家に到着しました。母の四十九日を一区切りとして、葉子(野村真美)は家を出ることにしました。

    昔の恋人である山口太郎(船越英一郎)と母の政子(草笛光子)が節子(山岡久乃)の死を悼んで訪問しましたが、葉子はそっけない態度で応じます。

    岡倉家には5人の姉妹と大吉・タキも揃っています。

    弥生の息子・武志(岩渕健)も仕事を抜け出して参列し、節子の遺骨に話しかけながら遺骨を抱きしめ、大吉にも励ましの言葉を伝えるのでした。

    太郎(船越英一郎)は母の四十九日で落ち込んでいる葉子を慰めようとマンション前に待ち伏せし、平静を装っていた葉子は泣きながら抱きつきます。

    しかし、太郎の中途半端な優しさに危機感を感じた葉子は、境界線を引いて立ち去るのでした。

    母の思い出を語り合う中で少しずつ心を通わせ、家族の絆を確かめ合うエピソードです。

    第9話あらすじ

    邦子(東てる美)が子供を連れて家を出たという知らせが入り、家族に波紋が広がります。

    姑のキミ(赤木春恵)は「邦子に何かあればお前たちのせいだ、明日から店に出ない」と言い出します。

    一方、勇(角野卓造)は「邦子が自立のために家を出るのは問題ない」と主張し、互いに譲らず、親子の間に再び亀裂が生まれます。

    文子(中田喜子)は、自身の自営の共同出資者であり、設計会社を経営するバツイチの宗方(井上順)を岡倉に連れてきます。

    大吉(藤岡琢也)やタキ(野村昭子)、息子・望も食事を共にしますが、望は宗方のことを快く思っていませんでした。

    タキは、文子が離婚して寂しさを抱えていることを感じ取り、宗方に淡い想いを寄せていると察します。

    ある日、邦子の子ども達が「ただいま」と幸楽に戻り、高級ホテルに泊まって水族館で楽しんでいたと話したことで、キミは激しく憤慨します。

    五月はホテルへ邦子を迎えに行きますが、自分の不甲斐なさから、幸楽に帰る気になれないと嘆きます。

    思うようにいかない親子関係の中でも、五月が仲介役となり絆を取り戻していくエピソードです。

    第10話あらすじ

    幸楽の厄介者とされる邦子(東てる美)が一流ホテルで派手に散財し、支払いを巡って問題が起こります。

    五月(泉ピン子)は、夫・勇(角野卓造)には内緒で岡倉に50万円を貸してほしいと頼みますが、代わりにタキ(野村昭子)が力になりたいと手を差し伸べるのでした。

    邦子が自殺を考えるほど追い詰められ、反動で豪遊したことが判明し、五月が経緯を説明しますが、勇は邦子の身勝手な行動を否定します。

    姑のキミ(赤木春恵)は50万円を五月に手渡し、岡倉への返金と感謝の言葉を伝えるよう告げるのでした。

    五月は、タキに感謝の言葉を添えて50万円を返し、タキも親友の娘を支えられたことを嬉しそうです。

    邦子は下着店を辞め、クレーンの操作を学ぶための学校に通いたいと17万円の貸付を頼みますが、キミも勇も呆れ顔です。

    五月はもう一度邦子にチャンスを与えるよう母に頼んで欲しいと勇に話します。

    一方、岡倉では、唐突に訪れた長子(藤田朋子)と、出戻ってきた文子(中田喜子)との間で、姉妹の関係がギクシャクしているのでした。

    本間家では、由紀(小林綾子)と栄作(植草克秀)の後継問題をめぐり、常子(京唄子)と嫁姑の問題で言い争いが勃発していました。

    借金問題に嫁姑問題、後継問題と、次々とトラブルが続くエピソードです。

    第11話あらすじ

    トラブル続きの邦子(東てる美)はクレーン車の免許取得を決意して真面目に働く姿勢を見せますが、子供たちやキミ(赤木春恵)は極端な変化に信用できないでいます。

    勇(角野卓造)も邦子の必死さを快く受け止め、20万円の返金を求めず贈ろうと考えています。

    小姑の邦子はこれまで五月(泉ピン子)に辛く当たりましたが、今回の件をきっかけに心を入れ替え、人が変わったように規則正しい生活リズムに戻ります。

    久子(沢田雅美)の元夫・健治(岸田敏志)が、幸楽と同時に仕出し弁当を始めようとする案が出ますが、キミが反対する一方で、勇や従業員は前向きです。

    邦子の長男・隆は高校進学をせず中卒で働くことを決め、塾を辞めて幸楽で勇の手伝いを始めますが、過労で倒れてしまい、跡継ぎはやめると言い出します。

    岡倉では文子(中田喜子)の長男・望が帰宅しないと連絡が入ります。

    邦子の改心と子供達の将来に関するエピソードです。

    第12話あらすじ

    文子(中田喜子)の息子・望(冨田真之介)が夜遅く警察に補導され、教育熱心に育ててきた文子は自分の子育てを振り返り深く落ち込みます。

    望は学校で孤独を感じ、友人が欲しくて夜遊びをしていたことが明らかになります。

    大吉(藤岡琢也)は文子に、離婚や仕事の関係で望が寂しさを抱えていた可能性を指摘します。

    一方、幸楽では邦子(東てる美)が仕事に意欲を見せるものの、勇(角野卓造)とのやり取りで緊張感が漂います。

    学校では望の友人が退学処分となり、望も学校に行かないと主張しますが、文子は反対し生活で小さな衝突が重なり、不穏な空気が広がります。

    五月(泉ピン子)のところでは仕出し弁当販売を翌日に控え、朝ごはんの準備を誰がするかで揉めます。

    キミ(赤木春恵)は娘・邦子可愛さに多忙で準備できない五月を責め、勇はキミや邦子を責め雰囲気が悪化します。

    長子(藤田朋子)のところでは姑・常子(京唄子)が自宅に訪れますが料理も掃除も放置している状況がわかり気分を害します。

    姉妹それぞれの家族の関係や日常の摩擦が浮き彫りになるエピソードです。

    第13話あらすじ

    岡倉家では、文子(中田喜子)が望(冨田真之介)の件で深く悩んでいます。

    望は家を飛び出し、元夫の亨(三田村邦彦)の元を訪れて現状を報告し、ハワイ生活を提案されますが、母と離れることを快く思わず、仲直りの方法を模索します。

    亨が岡倉家に望を連れて訪れると、教育や経済面の提案を受け入れられず、文子は強い口調で息子や周囲を批判します。

    父・大吉(藤岡琢也)は文子の頬を叩き彼女を戒めます。

    長子(藤田朋子)は夫婦喧嘩を理由に泊まりにきますが、本間家では、姑の常子(京唄子)が訪問している際、家事をしない長子に英作(植草克秀)が怒って出ていきます。

    妹の由紀(小林綾子)が仲裁して表面的には関係を修復しますが、顔を合わせると互いに歪みを抱えたままです。

    長子はこれまで常子にもらった贈り物の代金を封筒に入れて渡しますが、かえって関係を悪化させてしまいます。

    幸楽では、五月が弁当対応に追われる中、酔った英作が友人と愚痴をこぼし、キミ(赤木春恵)や勇(角野卓造)の心を乱します。

    岡倉家・文子・長子・五月の家族の問題が絶えないエピソードが続きます。

    第14話あらすじ

    岡倉家で、妻・節子を失って初めて正月を迎えます。

    大吉(藤岡琢也)のもとへ、文子(中田喜子)の長男・望と、タキ(野村昭子)、従業員の勉(山田雅人)が手作りのお節を持って訪れ、大吉は穏やかな笑顔を見せます。

    皆で食卓を囲んでいると、享の友人の宗方(井上順)が顔を出します。

    宗方は、亨(三田村邦彦)がクリスマスに贈った品と手紙の返事を聞きたいと言いますが、望は何の話か戸惑います。

    幸楽では、珍しく穏やかな元旦を迎えますが、そんな中、邦子(東てる美)が母のキミ(赤木春恵)を温泉へ連れて行く店を出ていきます。

    勇(角野卓三)と五月(泉ピン子)は、これまでと違うキミの行動に戸惑いながらも、どこか安堵を覚えていました。

    野田家では、弥生(長山藍子)と良(前田吟)が、子どもたちが自立して家を離れ、正月も帰ってこない現実を前に、どこか寂しさが漂う年明けを過ごしていました。

    本田家では、英作(植草克秀)が娘を連れて大阪へ帰省する話をしますが、長子(藤田朋子)は岡倉家に顔を出すからと拒否します。

    そんな中、姑・常子(京唄子)が大阪からお節を抱えてやって来て、由紀(小林綾子)も常子に呼び出され訪れますが、理由が婿養子の内容と知り出ていきます。

    午後になると、弥生、五月、文子、葉子、長子の家族が岡倉家に集まり、温かな正月を過ごすエピソードです。

    第15話あらすじ

    岡倉家では、長く店を支えてきたタキ(野村昭子)が突然姿を見せなくなり、家族に不安と動揺が広がっていました。

    おかくらでは調理も接客も追いつかず、大吉(藤岡琢也)や勉(山田雅人)が懸命に店を切り盛りする一方、文子(中田喜子)はタキを信じきれず計画的な失踪だと誤解してしまいます。

    そんな中、山口政子(草笛光子)が気遣って店を手伝いますが、文子は事情を理解しないまま政子を追い返してしまい、大吉は文子の身勝手さをたしなめます。

    幸楽では、タキの不在を知った五月(泉ピン子)が胸をなでおろしますが、文子が長女・愛(吉村凉)を助っ人に回すことにキミ(赤木春恵)が激怒し、家庭内に火種を落としてしまいます。

    真(えなりかずき)の助言で愛はおかくらを手伝いますが、キミはその行動にも不満を募らせます。

    一方、本間家では常子(京唄子)が来店し、タキの不在を知ると辛辣な言葉を並べ、店の空気はさらに重くなります。

    夜遅く、ようやくタキが神妙な面持ちで帰宅し、辞意を大吉に伝えますが、文子や勉は必死に引き留めます。

    初めて気付くタキの存在の大きさを描いたエピソードです。

    第16話あらすじ

    岡倉家では五月(泉ピン子)が愛(吉村凉)を迎えに行き、母・キミ(赤木春恵)の言いなりになる態度への不満をぶつけますが、二度と幸楽に戻れないと伝えられます。

    その後タキ(野村昭子)が改めて挨拶に訪れ、息子夫婦との絶縁生活の中で節子(山岡久乃)と親しくしていたことを説明しますが、住所が知られて迷惑が掛かると告げます。

    大吉(藤岡琢也)はタキの気持ちを尊重し、無理に引き留めずに話を聞いたうえで、おかくらで働くことで決着します。

    幸楽では仕入れ弁当の準備に追われる中、五月が愛が戻らないと報告するとキミから嫌味を言われます。

    真(えなりかずき)は祖母の態度を非難しますが、五月は平穏のために仕方がないと答えます。

    タキの作戦で愛を連れて幸楽に向かうと、キミとの口論が勃発しますが、愛は五月の元へ戻り、謝罪することでキミも穏やかさを取り戻します。

    一方、弥生(長山藍子)は岡倉家に訪れ、大吉の前で泣き続けます。息子・武志(岩渕健)が夫婦に内緒で婚姻届を出していたことを知り、戸籍を確認した際に新しい住所を見つけて深いショックを受けます。

    タキは自身の体験を踏まえて弥生を助言しますが、弥生は強く非難し酒に頼るほど荒れ、野田家でも良(前田吟)と姑・ハナは弥生の変化に戸惑いを見せます。

    酔い潰れた弥生はタキに連れられ帰宅しますが、夫に頬を打たれる結果となります。

    タキの復活と弥生の長男の問題が浮上するエピソードです。

    第17話あらすじ

    良(前田吟)から、おかくらで弥生の焼け酒に付き添ってもらったと大吉(藤岡琢也)に連絡が入ります。

    大吉は、孫の健志(岩渕健)が両親に隠れて結婚したことに胸を痛めていました。

    弥生(長山藍子)夫婦は健志の勤務先を訪ねますが、飄々と現れた健志は両親の戸惑いをよそに結婚相手を紹介しようとします。

    社長が用意した住まいには妊娠六ヶ月の女性が待っており、健志は複雑な事情ごと受け止め父親になる覚悟を示します。

    弥生は別れた彼氏の子供を育てようとする息子が耐えられず、その場を離れてしまいます。

    喫茶店で健志は改めて妻の境遇を話し、自分は彼女といると幸せだと伝えますが、弥生と良の夫婦仲には冷たい隙間風が吹き始めていました。

    弥生はおかくらで涙をこぼしつつ文子や長子の話に触れ、次第に心を整えますが、離婚の二文字が頭をよぎり始めます。

    一方、幸楽には文子(中田喜子)が弥生の状況を伝えに訪れ、長子の愚痴をこぼしに英作(植草克秀)も顔を出します。

    キミ(赤木春恵)や勇(角野卓造)、五月(泉ピン子)は慌ただしいながらも皆を上手く受け止めていました。

    どの家庭にも悩みはありつつ、支え合いながら落ち着きを取り戻していく様子が描かれるエピソードです。

    第18話あらすじ

    本間家では、長子(藤田朋子)が姑・常子(京唄子)から夫の扱い方を注意されますが、時代が違うと反論し、常子は呆れたまま帰っていきます。

    野田家では、弥生(長山藍子)の長女・あかり(山辺有紀)が健志(岩渕健)の件を心配して上京します。

    久々の再会に弥生は娘をもてなしますが、あかりは嫁ぎ先での生活が順調なことばかり話し、実家の雰囲気の悪化に驚きます。

    さらに嫁ぎ先の方が落ち着くため今日中に帰ると告げると、弥生は捨て台詞を残してしまい、翌日、娘にも突き放され、姑からも嫌味を言われてしまいます。

    おかくらでは、タキ(野村昭子)が大吉(藤岡琢也)と繁盛を喜ぶ中、常子が愚痴を並べに来てタキに一喝されます。

    あかりも訪れ、弥生が子離れできない悩みを大吉に打ち明け、自分の幸せを優先してよいと助言されます。

    タキは本間宅に食材を届け、夫のプライドを守る接し方を伝え、常子に対抗心ばかり向き、英作を理解していなかったと長子は反省します。

    行き詰まった弥生は大吉に相談し、夫婦が向き合う時期だと諭されます。

    離婚を考えていた弥生ですが、姑・ハナが老人ホーム入居を決めたことで夫婦二人で再出発する流れが整っていたことを知ります。

    弥生の離婚騒動が意外な方向へ進むエピソードです。

    第19話あらすじ

    本間家では長子(藤田朋子)がタキ(野村昭子)の助言を受け、仕事よりも英作(植草克秀)への思いやりを大切にするようになります。

    日向子と三人で節分の豆まきを楽しむ姿に、かつての新婚時代の温もりがよみがえっていました。

    幸楽では、食事の片付けをする邦子(東てる美)にキミ(赤木春恵)が何もしなくていいと言い放ち、兄弟格差の不満が表面化し、勇(角野卓造)と喧嘩になります。

    五月(泉ピン子)が仲裁に入りますが、キミは普段の物言いが原因だと八つ当たりするのでした。

    野田家では、弥生(長山藍子)が姑ハナ(杉山とく子)の入居中止を良(前田吟)に頼みますが聞き入れられません。

    ハナは大阪で暮らしたいと告げたため、弥生は耐えきれず部屋に閉じこもり、良の心ない一言で溝が一層深まります。

    後日、大吉の代わりに挨拶に訪れたタキにも、弥生は姿を見せませんでした。

    彼女は、荷物をまとめて実家へ帰省し、離婚を口にしますが、タキの配慮を冷たく跳ね除ける態度に、父は厳しく叱責し、家の流れに逆らうならば出ていけと言い放ちます。

    タキは良(前田吟)に会い、弥生への気持ちを確かめますが夫婦でいる必要がなくなったのであれば、離婚に応じるため迎えに行く意思はないと伝えたのでした。

    弥生の離婚危機が浮き彫りになるエピソードです。

    第20話あらすじ

    弥生の長女あかり(山辺有紀)は両親の不仲を案じて岡倉家を訪ねますが、昼になっても弥生は寝込んだままで、娘が気持ちに寄り添わないと知るや態度を冷たく変えます。

    意固地な母を案じるあかりに、良(前田吟)は健志(岩渕健)の妻・佐枝(馬渕英里可)が来てくれたお陰で助かっていると明るく答えます。

    岡倉家ではタキ(野村昭子)が夫婦問題を諭しますが弥生は反発し続け、大吉(藤岡琢也)が生活態度を指摘しても言い訳ばかりです。

    タキが良の家を訪ねると佐枝が迎え、朝食を振る舞いながら健志との馴れ初めを嬉しそうに語り、派手な印象とは裏腹に家事も完璧な姿を見せます。

    文子(中田喜子)は宗方(井上順)を岡倉へ連れてきますが、望が父・享(三田村邦彦)のもとへ行ったと知り場の空気は一変します。

    宗方が文子よりも享との友情を優先してきたことに、文子もタキも強い怒りを覚えたのです。

    望は母と和解を願って享に懇願しますが修復はかなわず、帰宅後は無言の文子に頬を打たれ、悔しさを胸に部屋に去ります。

    幸楽には邦子(東てる美)を訪ねて野々下長太(大和田獏)が弁当を持参し、翌日には現場で二人仲良く昼食を取りながら、突然の訪問を詫びます。

    弥生と文子・邦子の人生が変わり始めるエピソードです。

    第21話あらすじ

    幸楽では、16歳の長女・愛(吉村凉)が友人だけでスキーに行くと言い出し、勇(角野卓造)と五月(泉ピン子)は強く反対しますが、聞き入れない態度に勇は思わず手をあげてしまいます。

    邦子(東てる美)は野々下長太(大和田獏)を自宅に招き、ミカと愛も交えて和やかな時間を過ごしますが、話の流れで愛のスキー代を長太が援助すると申し出ます。

    愛は戸惑いながらも、お金を受け取ってしまいます。

    おかくらでは、弥生(長山藍子)がタンスにしまっていた50万円の紛失を巡り、タキ(野村昭子)を疑いますが、翌日別の場所から現金が見つかり、大吉(藤岡琢也)は深く謝罪します。

    実は文子(中田喜子)が宗方(井上順)にも相談できず、姉のへそくりに手をつけていたのでした。

    弥生は肩身の狭さから黙って岡倉家を去り、野田家に帰ると佐枝(馬渕英里可)の存在を知り、結婚を認めないと冷ややかに言い放ちます。

    良(前田吟)にも佐枝の居候が嫌だから家に戻ると告げ、機械的な態度に夫婦の溝はさらに深まります。

    岡倉家には常子(京唄子)が医師・神林(愛川欽也)を伴って現れ、恋仲であると明かし、大吉やタキ、勉も突然の告白に驚かされます。

    弥生の50万円を巡る誤解と、埋まらない夫婦関係が続くエピソードです。

    第22話あらすじ

    本間家では長子(藤田朋子)や英作(植草克秀)が雛人形を飾りながら家族団欒を楽しんでいました。

    そんな折、文子(中田喜子)から電話が入り、姑・常子(京唄子)が恋人とおかくらに来ていると知らされます。

    タイミングよく常子が訪れ、医師・神林(愛川欽也)の存在を明かし、将来的に結婚するかもしれないと打ち明けます。

    英作は母の言葉を父への裏切りと感じ、恋愛に否定的な態度を見せますが、常子は後継問題について、神林の息子が本間医院を継ぐ可能性を示唆します。

    神林を紹介するためレストランに来てほしいと連絡しますが、英作は幸楽に向かい、キミ(赤木春恵)や五月(泉ピン子)に常子の話を披露します。

    還暦の母の恋愛話に勇(角野卓造)は同情の念を抱きます。

    英作に約束を破られた常子と神林はおかくらで食事を取り、不満を語る姿を大吉(藤岡琢也)は黙って見守ります。

    弥生(長山藍子)が岡倉家を訪れますが、良(前田吟)と和解せず、都合のいい時だけ父を頼るため叱責され、文子も金策で父に20万円を頼りますが、貸付されませんでした。

    親子関係の難しさが露呈されるエピソードです。

    第23話あらすじ

    文子(中田喜子)は望(冨田真之介)に元夫・亨(三田村邦彦)に会わないよう求めますが、勝手な言い分に反発した望は大吉(藤岡琢也)に助けを求め、事業資金を亨に頼った件も文子の自尊心を傷つけていました。

    宗方(井上順)の仲介で文子と亨は顔を合わせ、すれ違いの原因を語り合う中で、亨は家庭を顧みなかった過去を悔い、望も交えて食事を共にすることで、文子の心にわずかな変化が芽生えます。

    野田家では弥生(長山藍子)が就職活動を始め、良(前田吟)は生き方を案じつつも見守りますが、弥生との溝に苦しんだ良は大吉に相談し、夫婦の行く末を思い悩みます。

    タキや大吉に情の深さを見抜かれた良は酔い潰れて岡倉に泊まり、無断外泊に怒り離婚を決意した弥生は、事情を知ってどこか安堵するのでした。

    幸楽では邦子(東てる美)が愛(吉村凉)のスキー旅行を後押しし、勇(角野卓造)の不安をよそに、野々下(大和田獏)と五月(泉ピン子)と共に愛を送り出しますが、この旅が波乱の予兆をはらむ出発となります。

    文子の復縁の前兆と、弥生の夫婦関係修復の兆しについてのエピソードです。

    第24話あらすじ

    おかくらでは、葉子(野村真実)と太郎(船越英一郎)の妻・美智(一路真輝)の間で将来について話し合いが行われ、そこへ姑・政子(草笛光子)が現れます。

    政子は夫婦関係はすでに終わっているとして、離婚させて葉子と再婚させたいと迫ります。

    美智は政略結婚だったことや実家の事情を理由に、葉子に太郎を返したいと告げますが、葉子は友情を選び結婚の意思はないときっぱり断ります。

    美智は葉子の言葉に背中を押され、離婚しない決意を固め、タキ(野村昭子)の諭しもあり政子はしぶしぶ矛を収めます。

    野田家では、弥生(長山藍子)の誕生日に健志(岩淵健)とあかり(山辺有紀)が駆けつけ、良(前田吟)もケーキを用意して久しぶりに家族がそろい、弥生は涙を流して喜びます。

    この祝いは、誕生日を忘れていた健志やあかりにタキが事前に連絡し、帰宅を促したことが翌日になって判明します。

    弥生はこの出来事をきっかけに気持ちを改め、夫婦で生き直す決意を固め、求職活動もやめるのでした。

    幸楽では、スキーに出かけた愛(吉村凉)が事故に遭ったと連絡が入り、さらに参加者名簿の偽りが発覚して、五月(泉ピン子)は強い動揺を覚えます。

    葉子・弥生・文子のパートナーシップの変化と、愛の嘘が明らかになるエピソードです。

    第25話あらすじ

    幸楽では、愛(吉村涼)が友人たちと乗ったスキーのバスが事故を起こし、軽傷で済んだものの、邦子(東てる美)の家族と行くと嘘をついていたことが発覚し、勇(角野卓造)と五月(泉ピン子)は激しく憤ります。

    勇は邦子を問いただし、キミ(赤木春恵)は野々下(大和田獏)と邦子の関係も非難し、愛は責任は自分にあると訴えます。

    翌日、真(えなりかずき)は父の態度に反発し、五月を責めるキミに涙ながらに抗い、家族は言葉を失います。

    高橋家では、文子(中田喜子)が望(冨田真之介)の中学祝いの品を享(三田村邦彦)に買ってもらい、大吉(藤岡琢也)は甘えた態度を戒めますが、タキ(野村昭子)は復縁の兆しを感じ取ります。

    本間家では、常子(京唄子)と神林(愛川欽也)、由紀(小林綾子)、長子(藤田朋子)、英作(植草克秀)が集まり、常子は神林を正式に紹介しますが、母の交際を受け入れられない英作は感情を抑えきれず、その場を立ち去ってしまいます。

    野田家では、弥生(長山藍子)と良(前田吟)が少しずつ穏やかな時間を取り戻し、互いの至らなさを認め合いながら、おかくらへ夫婦そろって足を運びます。

    大吉やタキにこれまでの夫婦不和を詫び、やり直す決意を伝えた弥生は、姑ハナ(杉山とく子)に同居を申し出るものの、自立して生きたい思いを静かに受け止めるのでした。

    独身の葉子(野村真美)はデザイン入選の喜びを太郎(船越英一郎)と共におかくらに報告に訪れますが、親しげに抱き合う姿に、周囲は、友人以上の関係を感じてしまいます。

    それぞれの家庭で本音がぶつかり合い、関係の修復と迷いが同時に描かれるエピソードです。

    第26話あらすじ

    幸楽では、邦子(東てる美)が野々下(大和田獏)との結婚を突然宣言しますが、キミ(赤木春恵)は、経済力もなく娘がいる男に再婚の資格はないと強く反対します。

    邦子は男運のなかった自分がようやく出会えた相手であり、一流大学出身の野々下なら将来性があると主張します。

    五月(泉ピン子)は、愛(吉村涼)や邦子への真摯な姿勢を見て二人を応援しますが、キミから責められます。

    その頃、真(えなりかずき)の担任が幸楽を訪れ、成績が落ちているのは店の手伝いが原因ではないかと心配します。

    勇(角野卓造)と五月は、真の意思を尊重すると伝えますが、担任は親にこき使われていると誤解した様子でした。

    さらに近隣にラーメン店が増えたことで客足も減り、幸楽は営業不振に陥ります。

    おかくらでは、葉子(野村真美)が入選は太郎(船越英一郎)のお陰だと甘え、大吉(藤岡琢也)は既婚者との距離感を諫めて帰宅を促します。

    タキ(野村昭子)は独身の気楽さを勧めますが、娘が生涯独身を貫くのではと大吉は不安を抱きます。

    一方、文子(中田喜子)は望(冨田真之介)とハワイ旅行に浮かれ、享(三田村邦彦)の同行に周囲が心配します。

    良(前田吟)と弥生(長山藍子)は訪問看護の仕事を始め、夫婦で穏やかな時間を取り戻し、大吉に報告します。

    タキは、娘の手を離れた後の一家を案じていました。

    邦子の再婚問題と幸楽の営業不振が中心のエピソードです。

    第27話あらすじ

    高橋家では、ハワイから文子(中田喜子)と望たちが帰国し、おかくらで挨拶するものの、大吉(藤岡琢也)は浮かれる様子を快く思っていません。

    夜には宗(井上順)が呼ばれ、正式に復縁して夫婦を続けると報告し、周囲は驚きながらも二人の決意を受け止めます。

    タキ(野村昭子)は文子の今後の住まいを気にかけますが、文子は別居婚を続けながら日本在住中は実家にいると答えますが、大吉は来なくてよいと突き放します。

    数日後、宗の計らいで文子のマンション引っ越しが決まり、実家を出ることが正式に決まります。

    野田家では、弥生(長山藍子)訪問看護師として働くための講習を受けていると父に報告し、子育てから一歩離れて自分の人生を充実させている様子を見せます。

    同じ頃、葉子(野村真美)が、太郎の母・政子(草笛光子)が受賞パーティーへの出席を求め、設計事務所兼自宅を与える意向まで示し、大吉(藤岡琢也)は複雑な面持ちで見守ります。

    幸楽では、近隣のラーメン店の繁盛で客足が遠のき、真(えなりかずき)が改善を提案しますが、勇(角野卓造)は生意気だと叱りつけて思わず手を上げます。

    宅配弁当の今後を話し合う中、邦子(東てる美)が野々下(大和田獏)を頼りにしていると語るものの、キミ(赤木春恵)は相変わらず信用しません。

    兄弟喧嘩で議論する中で、久子の元夫・健治(岸田敏志)が責任者として適任だと勇が提案しますが、キミは先代が一筋だったため弁当併行に難色を示します。

    本間家では、常子が恋人・神林(愛川欽也)と現れ、老後の伴侶を得る安心を語り、タキは大吉にも良い相手が現れることを願いますが、大吉は一人の気楽さを選びます。

    文子と望が家を出て、今後大吉が一人暮らしが始まるエピソードです。

    第28話あらすじ

    幸楽では、健治(岸田敏志)が営業して受注した弁当の予約が増え、客足減少の補いになると喜びますが、キミ(赤木春恵)は店の繁盛には結びつかないと渋い表情を見せます。

    同じ頃、おかくらには夫・享(三田村邦彦)が挨拶に訪れ、文子(中田喜子)と再婚と今後の方針を伝え、長く滞在していた文子と望も引っ越していきました。

    五月(泉ピン子)は文子からの連絡を受け、愛(吉村涼)を大吉(藤岡琢也)と暮らせないかと相談しますが、大吉は娘たちの心配を一切受け入れません。

    その折、常子(京唄子)と神林(愛川欽也)が栄養士・五十嵐牧子(和泉雅子)を連れてきて、大吉の後妻候補として紹介しますが、本人は気乗りしない様子です。

    タキ(野村昭子)と勉(山田雅人)は大吉の一人暮らしに備え、携帯電話の準備を整えます。

    後日、常子が牧子を再び連れてくると、彼女は栄養士としての経験を盾にタキや勉の仕事に口を挟み続け、大吉は堪忍袋の緒を切らして帰るよう告げますが、牧子は意に介さず居座ります。

    同じ頃、訪ねてきた長子(藤田朋子)は牧子から失礼な態度を責められ、常子に告げ口すると言われ悔し涙を流します。

    長子は大吉を後妻問題に巻き込まないよう訴えますが、姑を悪く言うなと英作と衝突し、口論の末、英作は思わず手を上げてしまいます。

    その後、大吉に腹痛が襲うエピソードです。

    第29話あらすじ

    深夜、大吉(藤岡琢也)が救急車で病院に運ばれ、早朝タキ(野村昭子)と勉(山田雅人)は病院からの連絡で事態の重さを知ります。

    20名の予約で準備に追われるため病院へは行けず、五月(泉ピン子)に入院手続きを任せ、おかくらの接客も手伝ってもらいます。

    病室では、大吉(藤岡琢也)が頭に包帯を巻いて静養しており、深夜に突然腹痛に襲われてお手洗いへ向かう途中、ふらついて階段から転倒したことが判明します。

    検査の結果、急性胃潰瘍と診断され、文子(中田喜子)、葉子(野村真美)、長子(藤田朋子)がお見舞いに訪れますが、大吉は「大したことない」と心配を追い払い、勉が調理場を仕切り営業は順調に進みます。

    幸楽では閉店後、店から戻った五月に対し、キミ(赤木春恵)が労いの言葉もなく冷たく嫌味を並べ、幸楽の嫁の自覚を持つよう責め立てられます。

    傍らの勇(角野卓造)は母に何も言えず黙り込んでおり、五月は勇に怒りをぶつけるのでした。

    本間家では、英作(植草克秀)と長子(藤田朋子)の朝食時に常子(京唄子)が訪れ、大吉の容態を気にします。

    しかし、牧子(和泉雅子)をめぐり長子から「色ボケババア」と言われた一件で怒りが収まらず、今後は長子とは関わらず、英作と孫だけと付き合うと宣言します。

    長子は家を出ておかくらへ居候することになり、大吉は内心喜ぶエピソードです。

    第30話あらすじ

    長子(藤田朋子)は姑の常子(京唄子)との口論で家を飛び出し、岡倉家で暮らしながら仕事に励み、タキ(野村昭子)と大吉(藤岡琢也)は一時的な諍いと受け止め、見守る人が増えたことをむしろ喜んでいます。

    やがて英作が長子と日向子を迎えに来ますが、長子は既に愛想をつかし帰る気持ちはなくなっていました。

    弥生(長山藍子)は良(前田吟)とあかり(山辺有紀)夫妻を連れて訪れ、久しぶりの団欒となりますが、姑が待つため日帰りで戻ることになります。

    良は酒の勢いで、和夫(倉田てつを)や満枝(木の実ナナ)の融通の利かない考えを不満げに語りますが、弥生はうまく受け流します。

    秋葉家では、和夫と満枝があかりを外して水耕栽培の借金について話し、すでに1000万円の負債に加えて800万円の融資まで受けている状況をひた隠しにしていました。

    あかりは二人に秘密があると気づき翌日探りますが、満枝は話題を上手く逸らすのでした。

    幸楽では、五月(泉ピン子)が長子の里帰りについて電話で話してい内容を、姑・キミ(赤木春恵)が盗み聞きしながら岡倉家の問題点に不満を並べ立てていました。

    さらに、弁当配達の準備も一切手を貸さず、面倒な仕込みや段取りをすべて五月に押しつける日が続いていました。

    あかりと長子の夫婦関係が危機に陥るエピソードです。

    第31話あらすじ

    岡倉家では、翻訳の仕事に集中する長子(藤田朋子)のもとへ英作(植草克秀)が訪れますが、長子は姑・常子(京唄子)と縁を切らない限り戻らないと告げます。

    大吉(藤岡琢也)は深く介入せず見守り、タキ(野村昭子)は母親に頭が上がらない夫とやり直しても辛いだけだと助言します。

    長子が通訳の仕事で出かけようとしたところ、着払いで26箱もの荷物が届き、長子は離婚宣言と受け取りますが、英作が事情説明に訪れると大吉は曖昧な態度を一喝します。

    幸楽では客足が戻り、キミ(赤木春恵)が弁当配達の中止を主張している最中に英作が助けを求めに現れます。

    五月(泉ピン子)は、荷物を送ったのは姑の常子であり、英作は説明する間もなく長子に拒まれたことを伝えます。

    長子は姑との関係が改善しない以上、婚姻継続は不可能と考え、父を一人にできないため岡倉家で暮らす意思を示しますが、英作は決断できないまま立ち去ります。

    数日後、泥酔した英作がおかくらに現れ、大吉やタキに乱暴な言葉を浴びせながら荒れ狂い、やがて力尽きて崩れ落ちる姿は惨めさを漂わせます。

    翌朝、静かな岡倉家で一夜を過ごした英作は、ようやく自分が向き合うべき答えに気づき始めます。

    幸楽では、配達弁当の注文電話に対しキミが独断で中止を宣言し、勇や従業員との間に険悪な空気が流れ始めるエピソードです。

    第32話あらすじ

    岡倉家では、常子(京唄子)と神林(愛川欽也)が英作(植草克秀)を探して訪ねてきますが、長子(藤田朋子)は前向きに離婚も考えていると伝え、仕事から朝帰りした英作も岡倉家に住むため戻らないと明かしたため、常子は感情を爆発させます。

    大吉(藤岡琢也)は英作の決断を尊重しつつ、母親と向き合うよう助言し、嫁いびりと過干渉を目の当たりにした神林は、常子の性格を指摘しながら仲裁に入り、事態は次第に落ち着いていきます。

    その夜、英作と長子の同居を祝う席で、大吉とタキ(野村昭子)は離れていても常子に歩み寄るよう諭します。

    幸楽では忙しさが戻る一方、配達弁当の注文が五十件入ったことでキミ(赤木春恵)は不機嫌になり、五月(泉ピン子)にきつく当たります。

    そこへ前回の泥酔を詫びに英作が現れ、勇(角野卓造)は飲みに誘いますが、同居の立場を考え英作は断ります。

    さらに邦子(東てる美)は野々下(大和田獏)との順調な生活ぶりを語り、キミは複雑な表情を見せます。

    やがて弁当配達を辞めたいキミの方針に、健治(岸田敏志)ら従業員三人が独立を申し出て、店内は揺れ動きます。

    秋葉家では、借金問題を知ったあかり(山辺有紀)が夫・和夫(倉田てつを)に不信感を募らせ話し合いを求めますが、満枝(木の実ナナ)をかばう和夫から冷酷な言葉を浴びせられます。

    数日後、あかりは野田家に相談する前に岡倉を訪れ、勉やタキの温かさに触れて張り詰めた心がほどけ、涙を流すのでした。

    あかり夫婦の価値観の違いが描かれるエピソードです。

    第33話あらすじ

    岡倉家では、福島の農家に嫁いだ弥生(長山藍子)の長女・あかり(山辺有紀)が身を寄せ、水耕栽培の資金不足を巡り、和夫(倉田てつを)と満枝(木の実ナナ)の板挟みで苦しんでいる現状を打ち明けます。

    タキ(野村昭子)は3000万円の出資を申し出て、大吉(藤岡琢也)は一度はためらいながらも、秋葉家と相談するよう背中を押します。

    その後、あかり夫妻も交えて話し合いが進み、タキの出資と大吉の保証人対応で問題は解決に向かい、あかりから感謝の連絡が入ります。

    幸楽では、人手不足の中で求人面接を続けるものの即戦力が見つからず、退職予定の従業員3人が新しい人材が決まるまで協力する姿勢を見せます。

    一方、邦子(東てる美)と野々下(大和田獏)が埼玉にマンション購入を決めて幸楽を出る覚悟を示し、勇(角野卓造)と五月(泉ピン子)は祝福しますが、キミ(赤木春恵)だけは悪態をついて立ち去ります。

    長女・久子の元夫である健治(岸田敏志)から正式に幸楽を去る挨拶を告げられたキミは急に涙ながらに引き留め、弁当配達にも自ら関わると約束します。

    邦子が出ていくこともあり、キミの心が弱っていたのです。

    野々下は五月の誕生日のプレゼントに夫婦で過ごせる旅行券を手渡し、これまで頑なだったキミも受け入れる姿勢を見せるのでした。

    あかり夫妻と幸楽の経営問題が一つの区切りを迎えるエピソードです。

    第34話あらすじ

    幸楽では、野々下(大和田獏)から五月(泉ピン子)へ10万円の旅行券が贈られ、これまで強硬だったキミ(赤木春恵)も態度を和らげ、真(えなりかずき)や愛(吉村涼)が北海道温泉旅行の手配を引き受けます。

    一方おかくらでは、タキ(野村昭子)が五月の誕生日祝いを大吉(藤岡琢也)に相談しますが不要だと断られ、幸楽へ祝い金を届けるのでした。

    北海道に到着した五月と勇(角野卓造)は、観光を楽しみたい妻と部屋で酒に浸る夫で行動が分かれ、勇は泥酔して寝込み、五月は一人で夕食を取ることになります。

    周囲が円満な旅行だと噂する中、実際は会話も心も通わない時間が続き、五月は一人先に帰宅し、後から戻った勇と激しく言い争い、二度と夫婦旅行はしないと言い切ります。

    その頃おかくらには、家を売却した英作(植草克秀)に激怒した姑・常子(京唄子)が押しかけ、長子(藤田朋子)に縁切りを突きつけます。

    夫婦の距離と家族の軋轢が浮き彫りになる、五月夫婦の北海道旅行のエピソードです。

    第35話あらすじ

    おかくらでは、英作(植草克秀)と母・常子(京唄子)が二人きりで向き合います。

    本間の表札がなく、帰る家がないことは長男としての威厳が失われると常子は訴えますが、英作は住まいの有無と人の価値は別だと反論します。

    さらに神林(愛川欽也)との交際を認めない姿勢を示し、母親とは思わないと言い放った一言が、両者の溝を決定的なものにします。

    長子(藤田朋子)は姑の気持ちを思い、以前の家を借りて住み直す案を英作に勧めますが、英作は拒絶し、神林が自分より重んじられていることに苛立ちます。

    長子は英作の弱さを見抜きつつも、大吉(藤岡琢也)にすら本音を明かせない夫の孤独を感じます。

    弥生(長山藍子)は同窓会に行く前に立ち寄り、あかり(山辺有紀)から水耕栽培成功の便りがあったと話しますが、タキの融資の件は伏せたままです。

    その後、武志(岩渕健)から連絡が入り、臨月の妻・佐枝(馬淵英里可)を預かることになり、弥生は複雑な思いを抱えつつ受け入れます。

    幸楽では、邦子(東てる美)と野々下(大和田獏)の引っ越しの日を迎え、キミ(赤木春恵)は強がりながらも涙をこぼし、娘への深い愛情と野々下への不安をにじませます。

    数日後、おかくらに葉子(野村真美)が訪れ、大吉の姉・珠子(森光子)がハワイから帰国するため、翌日迎えに行くと報告します。

    節子の死から2年が経ち、事実を知らない岡倉家に、不穏な空気が静かに流れるエピソードです。

    第36話あらすじ

    幸楽では、弁当配達が忙しさを増し、夜遅くまで働く従業員の休憩場所として、勇(角野卓造)が邦子(東てる美)の部屋を使う案を出しますが、キミ(赤木春恵)は娘の部屋の使用を強く拒みます。

    野田家では、臨月の佐枝(馬淵英里可)が身を寄せ、弥生(長山藍子)は生活態度や家事、言葉遣いまで細かく指導しますが、佐枝は波風を立てぬよう従っています。

    岡倉家に四姉妹が集まり、珠子(森光子)の帰国を前に節子(山岡久乃)の死をどう伝えるか話し合いますが、大吉(藤岡琢也)は事実をそのまま伝えれると動じず、珠子は事実を知らぬまま帰国します。

    玄関に入った珠子は節子の姿が見えないことに違和感を覚え、居場所を尋ねますが、大吉は2階にいると告げて仏壇へと案内します。

    真実を知った珠子は、悲しみと怒りをあらわにしつつも、節子に感謝の言葉を涙ながらに語ります。

    弥生が、珠子宛てに遺した手紙を読み上げます。

    そこには、娘たちへの感謝と五人の娘に恵まれた幸せ、夫婦二人の暮らしで知った大吉の優しさが記されており、岡倉家が涙に包まれます。

    珠子は葉子(野村真美)の結婚相手として顧問弁護士・並木宗春(坂上忍)を同伴しますが、当の葉子は浮かない様子を見せます。

    そうした中、タキ(野村昭子)から大吉(藤岡琢也)の古希が近いと聞いた珠子は、家族を気遣う心配りに感心し、親しみを覚えるのでした。

    大吉の姉・珠子が帰省して節子の思いが溢れるエピソードです。

    第37話あらすじ

    岡倉家では、珠子(森光子)の歓迎会に参加せず、英作(植草克秀)が夜遅く帰宅します。

    大吉(藤岡琢也)や長子(藤田朋子)は疑問を抱きつつも、英作は病院勤務の疲れや同居生活の窮屈さ、姉妹の集まりの多さに疲弊し、身内と深く関わりたくないと拒絶します。

    長子は英作の不満を表に出さず平然と対応し、荷物を持って岡倉家を出る際も本音を隠して仕事だと偽り、挨拶もなく出ていく英作に大吉は不満を抱いていました。

    その後も英作は自宅に戻らず、妹・由紀(小林綾子)の自宅に連泊していたことが判明します。

    葉子(野村真美)は顧問弁護士・並木宗春(坂上忍)を同伴して珠子と食事をしますが、宗春は収入を考慮して専業主婦の結婚生活を提案しますが、働きたい葉子には理想の相手ではありません。

    岡倉家には政子(草笛光子)も訪れ、太郎(船越英一郎)との婚約破棄後の思いを彼女に語り、葉子は大吉や珠子の前で、宗春との縁談をオブラードに包んで断ります。

    野田家では、佐枝(馬淵英里可)が陣痛で入院し、弥生(長山藍子)は、妻の出産時に来なかった夫・良(前田吟)が熱心に付き添う姿に嫌味を言いながらも、母親のように佐枝を励まし見守る中で、元気な男の子が誕生します。

    英作の心境の変化と岡倉家のエピソードです。

    第38話あらすじ

    岡倉家では、英作(植草克秀)がボストン研修に行くことを決意する前に妹・由紀(小林綾子)の家に滞在し、同居生活の息苦しさに悩んでいたと長子(藤田朋子)に打ち明けます。

    長子が悩みを父・大吉(藤岡琢也)に伝えると、ボストンに行くべきだと助言されます。

    そんな中、神林(愛川欽也)と常子(京唄子)が岡倉家を訪れ、辛辣な言葉を長子に投げかけると、タキ(野村昭子)と大吉は怒りの言葉を飲み込みます。

    父の勧めや姑の嫌味が長子の背中を押し、離婚の危機に直面しながらも、ボストンに向かう決心を固めます。

    野田家では、モナコから帰国した武志(岩渕健)が、妻・佐枝(馬渕英里何)を心配して自宅に戻りますが、姑問題で苦労していると早合点し、父母に横柄な態度を取り佐枝に叩かれます。

    真相を知った武志は、両親に土下座して謝罪します。

    過干渉で息子夫婦に幻滅していた弥生(長山藍子)は、出産を通じて佐枝の本質に触れ、嫁姑以上のつながりを超えた関係だと伝え、彼女の希望で引き続き1ヶ月同居することになります。

    後日、大吉は初孫祝いのため野田家を訪れ、佐枝と初対面し、気立ての良さに感激して言葉に詰まり、弥生も性格が丸くなり柔和になったことを感じます。

    幸楽では、五月(泉ピン子)に弥生の初孫の連絡が入りますが、お祝いが続く中、キミ(赤木春恵)が嫌味を言うため、父がお祝い金を建て替え、五月の負担を軽減しています。

    邦子(東てる美)は里帰り中、暇を持て余して不平不満を言い、勇(角野卓造)が戒めている中、野々下(大和田獏)の娘・加津(宇野なおみ)が父を求めて店を訪れます。

    英作と長子の離婚危機と、弥生の初孫のエピソードです。

    第39話あらすじ

    幸楽に長太(大和田獏)の娘・加津(宇野なおみ)が現れ、父に会えると聞いて来たと無邪気に話したため、キミ(赤木春恵)や邦子(東てる美)は動揺します。

    邦子は生活の影響を理由に冷たく接しますが、行き場のない加津を不憫に思った五月(泉ピン子)が一時的に預かります。

    翌日、野々下が幸楽を訪ねるものの加津は姿を消し、実の娘を案じる野々下と寄り添う五月に、キミは邦子を差し置いた対応だと強く非難します。

    夜になり加津は見つかりますが、大人たちの冷たい態度に傷つき、父と共に幸楽を後にします。

    同居を巡る対立で邦子と野々下の関係は悪化し、加津のきつい言葉が決定打となった結果、邦子は幸楽に事情を話し、勇(角野卓造)は子供の思いを尊重すべきだと諭し、キミは帰宅を促すものの、最終的に五月が面倒を見る事になります。

    岡倉家では、あかりの夫・和夫(倉田てつを)が水耕栽培の出資者タキ(野村昭子)に報告と礼に訪れ、資金の目処が立ったことで夫婦関係は安定しますが、母・満枝(木の実ナナ)には事業の詳細を伏せています。

    一方、秋葉家では多忙を理由に東京へ出向く和夫に満枝が不信感を募らせ、あかりを問い詰めます。

    やがて三千万円の借入が発覚し、返済を急ぐよう迫られる中、和夫の夢を支えたいあかりの思いは受け入れられず、嫁姑の溝が深まっていきます。

    秋葉家の嫁姑問題勃発と邦子夫妻のエピソードです。

    第40話あらすじ

    秋葉家では、母・満枝(木の実ナナ)が置き手紙を残して姿を消していたことが判明します。

    あかり(山辺有紀)は、和夫(倉田てつを)に水耕栽培を諦め、梨作りをしながら穏やかに暮らしたいと訴えますが、和夫は自分の考えを曲げず、あかりは板挟みとなり苦悩します。

    幸楽では、朝になっても加津(宇野なおみ)が現れず、愛(吉村涼)が部屋を覗くと姿を消していました。

    邦子(東てる美)の元にも連絡はなく、五月(泉ピン子)は野々下(大和田獏)に事情を伝え探しに行こうとしますが、荷物を背負った加津が戻ってきます。

    前妻が男に騙され東南アジアへ逃げ、貯金を使い果たした末に娘を放置した経緯を子どもの前で語る野々下に、五月はいたたまれない気持ちになり、姑・キミの前で邦子(東てる美)を非難します。

    落ち着かない状況下の中で、加津が転校手続きも済まないまま学校の構内に出入りしているため、真(えなりかずき)の元担任が訪れ、無闇に学校へ入らないよう忠告します。

    同じ頃、邦子(東てる美)は野々下(大和田獏)から離婚状を突きつけられ泣きながらキミのもとへ駆け込み、子ども巡る問題も重なって家庭は大混乱します。

    岡倉家では、長子(藤田朋子)と葉子(野村真美)が帰国し、大吉(藤岡琢也)は二人を温かく迎えます。

    生活に不安を抱える葉子は実家に戻る決意を固めますが、政子(草笛光子)から同居を望まれ新たな悩みを抱えます。

    野田家では、良(前田吟)夫妻と健志(岩渕健)夫妻が集まり、姑・ハナが曾孫と再会して和やかな雰囲気に包まれる中、弥生は同居を望みますが、ハナ(杉山とく子)は一人暮らしが気楽だとして翌日大阪へ帰ります。

    邦子と野々下の夫婦問題が表面化し、加津の居場所が揺らぐエピソードです。

    第41話あらすじ

    幸楽では、夜遅く野々下(大和田獏)が娘の加津(宇野なおみ)の様子を見に来ます。

    邦子(東てる美)の子どもと同じ学校に通えず別居することになったと報告し、五月(泉ピン子)が面倒を見る限り、新居に戻らず生活費も入れないため、キミ(赤木春恵)は強く反発し、勇(角野卓造)も妹に離婚を勧めます。

    加津が学校でいじめに遭い怪我をして帰宅し、五月は手当てをしながら事情を聞く中で、嫌がらせへの仕返しの怪我にもかかわらず相手の母親から治療費を請求されたため抗議します。

    キミは加津を問題児扱いをし、五月にも不満をぶつけます。

    また、真(えなりかずき)勉強に力を入れて店を手伝えない日が続くため、健治(岸田敏志)の要望で知人女性を雇う方向で話が進みます。

    岡倉家では、葉子(野村真美)が元婚約者の母・政子(草笛光子)と二人で暮らしているため実家には戻れないと伝え、それを聞いた大吉(藤岡琢也)は不安な表情を浮かべます。

    高橋家では、文子(中田喜子)の誕生会を岡倉家で開く予定でしたが、息子の望(富田真之介)が前日まで帰宅の遅い日が続き、当日も帰宅しなかったため、病気を理由に誕生会を断ります。

    翌朝帰宅した望に対し文子は怒りのあまり頬を打ちますが、構うなと突き放され、母子の溝は深まります。

    家族の距離と選択が静かにずれていくエピソードです。

    第42話あらすじ

    文子(中田喜子)の長男・望(冨田真之介)が無断で外泊します。

    一流大学に入れることを優先してきた文子にとって、望の行動は許せず、激しい怒りに襲われます。

    周囲の家族も文子の感情に気づき、事態の収拾や望との対話に追われます。

    親の期待と子どもの自立で生じる葛藤や感情のすれ違いが浮き彫りになるエピソードです。

    第43話あらすじ

    望(冨田真之介)が家を出たまま何日も帰って来ず、心配になった文子(中田喜子)は、息子の安否や行動の理由を知ろうと学校に事情を尋ねに行きます。

    返ってきたのは望の行動への指摘ではなく、親としての管理不足や教育方針の注意で、文子は逆に説教を受けてしまったのでした。

    一流大学への道を整えてきたつもりが、子どもの自立や意志との間には想像以上のギャップがあることを痛感するエピソードです。

    第44話あらすじ

    加津(宇野なおみ)が幸楽を離れることになり、加津をめぐる意見で邦子(東てる美)と対立していた長太(大和田獏)は、離婚も辞さずに、加津と二人で暮らす決意を固めます。

    予想外の決断に、家族は驚きを隠せません。

    しかし同時に、長太の父親としての責任感や、加津への深い愛情を改めて認識します。

    加津が新しい生活を始める中で、家族同士の距離や関係性が少しずつ変化していくエピソードです。

    第45話あらすじ

    邦子(東てる美)は加津(宇野なおみ)を引き取る決意を固めますが、加津は「一緒に住むなら施設に入りたい」と頑なに主張し、長太と邦子は戸惑います。

    加津の意思を尊重したい気持ちと、家族として受け入れたい思いの間で、二人は葛藤します。

    加津の気持ちに向き合いながら、家族全員が調整や対応を迫られる姿が描かれるエピソードです。

    第46話あらすじ

    夏休みの間ずっと外泊していた望(冨田真之介)がマンションに戻ると、文子(中田喜子)は無断行動を責めようと意気込み、説教を始めます。

    望の冷静な態度や言い分を目の当たりにした文子は、過剰な心配や期待と現実に気づき、親子関係や距離感の難しさを改めて感じることになります。

    息子の自立心と親の心配のズレを通して、息子の気持ちに寄り添えるエピソードです。

    第47話あらすじ

    英作(植草克秀)が幸楽で勇(角野卓造)と飲んでいる最中、常子(京唄子)が突然心臓発作に見舞われ、救急車で病院に運ばれます。

    予期せぬ事態に動揺し、慌てて病院へ駆けつけます。

    病室では、常子の容態を心配するあまり言葉を交わす余裕もなく、それぞれの思いや不安が交錯します。

    家族の反応や緊張が生々しく描かれ、健康の大切さや日常の不確実さを考えさせられるエピソードです。

    第48話あらすじ

    心臓発作で入院していた常子(京唄子)が無事に退院し、英作(植草克秀)は長子(藤田朋子)との別居を経て、再び母・常子と二人で暮らす決意を固めます。

    二人での同居に向けた準備が進む中、家族は心配の声を上げ、英作自身も複雑な思いを抱えています。

    久しぶりに親子二人だけの生活が始まることで、英作や常子の心の揺れや葛藤が描かれるエピソードです。

    第49話あらすじ

    キミ(赤木春恵)が幸楽を離れ、邦子(東てる美)のマンションで生活を始めた頃、新しい従業員・田島聖子(中島唱子)が幸楽に加わります。

    聖子が加わることで、店や家族の雰囲気は少しずつ変化し始め、慣れない環境に戸惑う気持ちと、新しい仲間への期待が入り混じります。

    従業員としての役割や日常のやり取りを通して、聖子とスタッフの微妙な距離感や関係性が丁寧に描かれるエピソードです。

    第50話あらすじ

    医大の研究室で働いていた由紀(小林綾子)が、突然大学を辞めて本間医院を継ぐと言い出します。

    常子(京唄子)と英作(植草克秀)は驚きつつ、由紀がなぜそんな決断をしたのか理由を尋ねます。

    由紀は、自分の将来や家族の期待を考えたうえで、医療の現場で人を助ける道を選んだことを説明します。

    この決断を通して、由紀の自立心や常子や英作も今後どう関わるべきか考えるエピソードです。

    第51話あらすじ(最終回)

    数日間姿を消していたタキ(野村昭子)が、息子・久光(榎木孝明)と金銭トラブルを清算し、縁を切ったうえで再び「おかくら」で働き始めます。

    家族や仲間たちは、タキの復帰を温かく迎え、過去の誤解やもめごとも少しずつ落ち着いていきます。

    これまでの騒動で傷ついた関係も整理され、親子や夫婦、姉妹の距離感や絆が改めて確認される展開です。

    タキの再出発で、許しと信頼を再構築する過程を描いた最終回エピソードです。


    渡る世間は鬼ばかり第4シリーズ相関図やキャスト一覧

    ドラマの登場人物(相関図)

    • 岡倉大吉(藤岡琢也) 岡倉家の父であり、かつて料理人として「おかくら」を営んでいた人物。厳格な面を持ちながらも家族思いで、5人の娘を立派に育て上げた父親である。
    • 岡倉節子(山岡久乃) 岡倉家の母。温厚で家庭の中心的存在。第4シリーズ冒頭で旅行先のニューヨークで急死する。
    • 野田弥生(長山藍子)岡倉家の長女で医師の妻。真面目で責任感が強いが、時に融通がきかず、母の死後は家族のまとめ役を担う。
    • 小島五月(泉ピン子)岡倉家の次女であり、「幸楽」で働きながら姑や夫の弟夫婦と同居する人物。我慢強く、穏便な関係を築くために日々努力を重ねる。
    • 高橋文子(中田喜子)岡倉家の三女であり、裕福な家庭に嫁いだ。夫との価値観の違いや息子の問題に直面し、理想と現実ので揺れ動く。
    • 岡倉葉子(野村真美) 岡倉家の四女。自由奔放で恋愛にも積極的。姉妹の中でも感情を率直に表すタイプで、父・大吉をよく心配させる。
    • 本間長子(藤田朋子)岡倉家の五女で最も年下。純粋でまっすぐな性格。姉達の姿を見ながら、結婚や家族のあり方に悩む。
    • 小島勇(角野卓造)五月の夫で「幸楽」の店主。優柔不断で、母と五月の間で度々揉める。
    • 小島久子(沢田雅美) 勇の妹で、五月の義妹。かつて夫・健二と離婚し、現在はニューヨークに滞在。
    • 山下健治(岸田敏志)久子の元夫。穏やかで誠実な性格だが、価値観の違いから久子とすれ違いで離婚する。
    • 小島邦子(東てる美)勇の妹で、自由奔放な性格。金銭感覚が甘く、トラブルを起こしては周囲に迷惑をかけるが、根は明るく人懐っこい。
    • 小島キミ(赤木春恵)勇の母で「幸楽」の姑。口うるさく世話好きで、しばしば五月と衝突するが、家族を思う気持ちは強い。
    • タキ(野村昭子)節子の旧友で「おかくら」を手伝う世話好きな女性。家族のように岡倉家を支えるが誤解を招く。
    • 本間英作(植草克秀) 長子の夫で医師。真面目で誠実だが、仕事を優先しがちで家庭を顧みない一面がある。優しい性格ながらも気弱で、母の影響を強く受けている。
    • 本間由紀(小林綾子)長子の夫・英作の妹。面倒見がよく、思慮深く兄や家族の相談相手になりやすい。
    • 本間常子(京唄子)英作の母。支配的で強い性格の持ち主。自分の思うように動かし息子夫婦にストレスを与える。口は悪いが孫思いでもあり、家庭の中心に影響を与える存在。
    • 岡倉珠子(森光子)ハワイに住む大吉の姉で、明るく社交的な性格。家族思いで、弟や姪・甥のを気にかける。礼儀正しく柔軟に振る舞う。
    • 野田佐枝(馬渕英里何) 武志の妻で、臨月を迎えたしっかり者。出産を控え、家族や夫との関係に敏感で、時に感情を率直に表現する。
    • 野田武志(岩渕健) 弥生の長男で、やや自己中心的な面もある青年。時にトラブルや誤解を招くが、家族思いで周囲に頼る柔軟さがある。
    • 野田良(前田吟)弥生の夫で、家庭を守ろうとする気持ちは強いが頑固。子どもの教育や家族関係のやり取りで距離感や葛藤が生じる。
    • 高橋亨(三田村邦彦) 文子の夫で、ハワイ滞在後に関係を修復し、再び夫婦としてやり直す。仕事や生活の事情ですれ違いが生じやすい。
    • 山口政子(草笛光子)葉子の元婚約者の母親。別れてからも「おかくら」の顧客の付き合いが継続中。
    • 山口太郎(船越英一郎)葉子の元婚約者で、別れた後に美智と結婚。別れた後にも葉子に気持ちを抱く。
    • 秋葉あかり(山辺有紀)弥生の長女で、秋葉和夫の妻にあたる人物。家庭の安定を何よりも大切にし、夫の理想と現実的な生活との間で揺れ動く。
    • 秋葉和夫(倉田てつを)秋葉あかりの夫で、秋葉満枝の息子で理想を追い求める頑固な性格で、水耕栽培への強いこだわりを貫こうとする。
    • 野田ハナ(杉山とく子)良の母で、自立心が強く人に頼らない生き方を選び、家族の情は深いものの、同居は望まず一人暮らしを大切に老人ホーム入居する。
    • 野々下勇造(大和田獏)クレーン会社で働く会社員で、職場の同僚だった邦子と出会い結婚。前妻や子どもに関する事情を巡り家族との溝を深める。
    • 野々下加津(宇野なおみ)野々下勇造の娘で、前妻との間に生まれた子ども。環境の変化に翻弄されながらも気丈に振る舞う。

    『渡る世間は鬼ばかり第4シーズン』の基本情報

    • タイトル
    • 『渡る世間は鬼ばかり第4シリーズ』
    • 放送期間
    • 1998年10月1日〜1999年9月30日
    • 原作・脚本: 橋田壽賀子
    • 再放送
    • 2025年3月31日から、シーズン1〜シーズン5までBS‑TBS1年間放送中。
    • 作品概要:嫁いだ5人の娘と父親を中心に、家庭・周囲の人々の暮らしや悩み、喜びを描いた国民的人気ホームドラマ。第4シリーズでは、母・節子の急死をきっかけに家族の絆や葛藤が描かれる。

    まとめ

    今回の記事では『渡る世間は鬼ばかり第4シリーズあらすじ最終回は?相関図やキャスト一覧も!』をお届けしました。

    第4シリーズでは、結婚によって生まれる新たな親族関係や家庭内の問題が、リアルに描かれています。

    どの家庭にも悩みがあり、嫁姑問題や親子間の価値観の違い、“信頼関係”が試される瞬間があります。

    親子関係では、互いに依存しすぎた途端に関係が崩れてしまう現実が描かれ、愛情と自立を保ちながら距離感を大切にすることの重要性が伝わってきます。

    第4シーズンは、節子の死をきっかけに家族がそれぞれの立場で向き合い、関係性を見つめ直す内容です。

    渡る世間は鬼ばかり第4シリーズあらすじ最終回や相関図やキャスト一覧についてお伝えしました。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!
    目次